期間工で沼落ち。意外と快適な工場生活を抜け出せない理由

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基本的に「期間工」というのは、短期就労(数ヶ月〜数年)の仕事になります。
ただ、契約更新を繰り返したり、数社を渡り歩いたりすれば、期間工を長期で続けることも原理上は可能です。
実際のところ、期間工以外に行く宛もなく、その生活を何となく続けている人も少なくありません。

しかしながら、その居心地の良さが故に「沼る」と、将来的にはリスクになる可能性もあるんです。。

というわけで今回は、期間工沼から抜け出せなくなってしまう理由や、その後のリスクについてお伝えしたいと思います。

目次

期間工に沼る理由とは

期間工生活にどっぷり浸かってしまう、いわゆる「沼・沼る」と表現されることもありますが、このような状況に陥るのにはいくつかの理由があります。

期間工で沼る理由

  • 年収400万円以上なら余裕で稼げる
  • 家賃・水光熱費無料で寮に住める
  • 慣れると思考ゼロでも作業できる
  • 正社員ではないから意外と気楽
  • 同じような条件の仕事が他にない
  • やりたいことが特にない

まず第一に、期間工は採用ハードルが非常に低いため、誰でも簡単に仕事に就くことができます。
それにも関わらず、大手メーカー直接雇用ということもあり、待遇は非常に良いです。
さらに寮へ入れば、生活費もかなり節約できます。

ですから、言ってしまえば、てっとり早く稼げる仕事なんです。

期間工は夜勤もあって大変な面もありますが、作業は単調なので、慣れれば「ほぼ思考ゼロ」でもやっていけます。
また、期間工は正社員としての責任や上司からのプレッシャーもないので、バイトのような気楽さもあります。
そのため、工場仕事が性に合えば、効率よく稼ぎながら結構快適に過ごすことができるわけです。

あるいは、期間工生活に飽きることがあっても、次の仕事の宛もなく、やりたい事もないため、現状を変える気が起こらずに何となくズルズル続けてしまうケースもあります。

  • 現状に不満がない
  • 期間工より条件の良い仕事がない

このような事情が、期間工に沼る理由です。

期間工から抜け出せないことで生じるリスク

前述したように、期間工は基本的に「短期就労」の仕事です。
具体的に言うと、「3〜6ヶ月の短期契約」の更新を繰り返し、一度の入社で最長2年11ヶ月まで延長することが可能です。
なので逆をいえば、雇用契約をそれ以上継続することはできません。

ただし、その会社を満了退職しても、クーリング期間を空ければ再入社することはできます。
また、「A社→B社→A社」「A社→B社→C社」というように、複数社を渡り歩いて期間工を続けることも可能です。
実際、期間工生活と失業保険受給を繰り返しながら、いわゆる期間工ループを10年以上続けている達人もいます。

短期契約の「期間工」ではありますが、原理上、仕事自体は長期で続けられるのが実情です。
さらに上記のように「沼る理由」も相まって、期間工生活から抜け出せなくなってしまうわけです。

もちろん、期間工にはたくさんのメリットがあるので、そこは否定できません。
しかし、期間工から抜け出せなくなってしまうと、以下のリスクがあることは理解しておいてください。

期間工を長期的に続けるリスク

  • 何年働いても他業種で活かせるようなスキルは身に付かない
  • 歳を取るほど身体的負担は大きくなる
  • 年齢が上がれば不採用の可能性も高まる
  • 将来的な雇用の保証はない
  • 転職する意欲がなくなってしまう
  • 将来不安から精神的ストレスにつながる

要するに、期間工をしばらく続けられても、「将来安泰」とは到底言えないわけです。
ですから、期間工から抜け出せない状況というのは、将来に対する課題を先延ばしにしているのと変わりません。

期間工沼を終わらせる方法

では、そんな「期間工の沼」にどっぷり浸かる前に、どのような選択肢があるかを考えてみましょう。

期間工で働くことは、現状を打開するためには非常に有効です。
しかしながら、将来のことを全く考えずに、ただ何となく働くのはリスクも伴います。

ですから期間工で働く間に、たとえば以下のような将来を想定しておきましょう。

期間工が想定するべき将来の選択肢

  • 期間工から正社員をめざす
  • 派遣会社の正社員として工場で働く
  • 期間工で稼ぎながら他業種への転職活動を進める
  • 勉強して独立起業をめざす
  • 期間工で貯めたお金を元に投資を始める

最も堅実なのは、やはり期間工から正社員をめざすことです。
なぜなら、期間工の経験をそのまま活かせますし、将来もほぼ安泰と言えるからです。
正社員になるのは狭き門ではありますが、20,30代でやる気があれば可能性は十分にあります

あるいは、大手製造メーカーでそのまま正社員になれなくても、派遣会社の正社員として大手の工場に勤める方法もあります。
給料としては期間工並みで、昇給もありますし、工場経験者なら採用されやすいです。

もちろん、他業種への転職も考えたほうが良いでしょう。
転職の際はどうしても固定概念に囚われがちですが、自ら選択肢を狭めてはいけません。
全くの未経験からまた別の仕事に就くと、年収は期間工より下がる可能性があります。
しかし、将来のことを考えれば、少々低い位置からの再スタートも覚悟する必要があるかと思います。

また、期間工で作った資金をもとに、独立起業したり投資を始めたりする方もいます。
決して楽な世界ではないですし、失敗するリスクもありますが、チャレンジ精神と根気があれば道は開けるかもしれません。


いずれも簡単な選択肢ではないですが、大切なのは「将来」を考えることです。
もちろん、次に一生涯の仕事に出会えるかは分かりません。
ただ、期間工の環境に何となく甘んじて、決断をズルズル先延ばしにするのはリスクが高いので、やめておきましょう。

まとめ

期間工はとても都合のいい仕事だと思います。
実際、私も期間工で働けたおかげで、人生を立て直すことができました。

しかしながら、「将来の安定」という意味ではリスクが伴うことは理解しておいてください。
確かに待遇は良いので現状は何とかなりますが、無計画に働き続ければ、そのしわ寄せが先々大きくなるだけです。

ですから、期間工に沼らないよう気を付けながら、堅実に将来を考えましょう。

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せっかく稼ぐために働くわけですから、待遇が良いに越したことはありません。

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