期間工は有期雇用、つまり退職することが前提の仕事です。
短期でサクッと稼ぐ分にはいいんですが、安定を求めている方にとっては不安ですよね。
もちろんループ(期間工→失業保険→期間工・・・)すれば長期的に働くことは可能ですが、デメリットが大きいのでやめたほうが良いです。
もし、工場勤務でずっと安定して稼ぎ続けたいのであれば、派遣会社の正社員として働く、無期雇用の「PEO社員」になることも考えてみてはいかがでしょうか?
そこで今回は、どうして期間工をループしながら働くことがダメなのか、そして、そういう方に「PEO」をおすすめする理由を説明します。
目次
有期雇用の期間工は何年働ける?
期間工は未経験からでも働けるのに、なぜこれほど待遇が良いのかというと、「有期雇用」という大きなデメリット(リスク)があるからです。
ほとんどのメーカーでは、契約は「最長2年11ヶ月まで」となっているため、同じ会社で3年以上連続して働き続けることはできません。
したがって、35ヶ月経つと「契約満了」という形で退職することになります。
ですから基本的に、期間工は「単発で稼ぐ」ことに向いた仕事です。
期間工と失業保険受給のループは一生続かない
ただ、期間工を続ける方法がないわけではありません。
いわゆる「期間工ループ」と呼ばれる手段で、期間工と失業保険受給を繰り返しながら生活する、ある意味かしこい方法です。
期間工ループには、「複数のメーカーを渡り歩く方法」と、
「同じメーカーで再入社を繰り返す方法」があります。
この方法なら、期間工の給料と失業手当でやりくりすることは十分に可能です。
ただし、期間工を続けるデメリットもあります。
期間工ループのデメリット
- スキルが身につかない
- キャリアを積めない
- 職場が安定しない
- 収入アップが見込めない
- 歳を重ねるほど採用は不利になる
期間工はどこにいっても単純作業の繰り返し。
そのため、「どのメーカーでも働ける」というメリットがある反面、「長年働いても特別なスキルが身につかない」というデメリットにもなります。
したがって、何年働いてもキャリアを積むことができず、収入も年齢に応じて上がることはありません。
そして大前提として、期間工は若い人のほうが採用に有利です。
歳を重ねれば重ねるほど、不採用になったり、再雇用されなかったりするリスクも高まります。
以前、私が勤めていた職場にも、ずっと再雇用を繰り返しながら期間工を続ける50代近くの方がいました。
しかし、リーマンショックやコロナショックのような大不況になれば、真っ先にリストラの対象になるのは目に見えています。
原理上は、期間工ループで稼ぎ続けることはできますが、長期的にみると、そうウマくいかないのが現実です・・・。
期間工を続けるのが不安なら正社員になるのが一番
ですから、もし工場勤務を続けながら将来を安定させたいなら、やっぱり正社員になるのが一番ではないでしょうか?
というのも、正社員には次のようなメリットがあるからです。
正社員になるメリット
- 雇用が安定する
- 職場を転々としなくて済む
- 収入が安定する
- 年々、昇給する
- スキルが身につき、キャリアを形成していける
- 退職金が出る
- 社会的信用度が高い
正社員になると一旦は、期間工より給料が下がる可能性もあります。
でも、長い目でみれば、正社員のほうが間違いなく稼げます。
そして何より、正社員になれば雇用が安定します。
数ヶ月〜1,2年の短いスパンで稼ぐなら、期間工という働き方を大いに活用することをおすすめします。
しかし、将来の安定を望むのであれば、早いうちに正社員をめざすべきではないでしょうか?
無期雇用派遣「PEO社員」という働き方
ただし、現実はそう甘くはなく、大手製造メーカーでいきなり正社員になることは難しいです。
堅実な方法として、期間工から正社員をめざす方法もあります。
しかし、若い人なら有利ですが、誰でも正社員になれるとは限りません。
そこで一つの提案として、「PEO社員」として働く方法があります。
「株式会社PEO」は製造業の人材紹介で有名なアウトソーシングのグループ会社で、要するに、「PEOの正社員」として大手製造メーカーに勤務するスタイルです。
この方法なら、すぐに大手派遣会社PEOの正社員になれ、なおかつ、大手有名企業の工場で働けます。
PEOのメリット
では、PEO社員のメリットを見てみましょう。
- すぐに正社員になれる
- 無期雇用だから仕事が安定する
- 収入が安定する
- 勤務地が変わらない(もちろん職場の変更は可能)
- スキルが身につき、キャリアを形成できる
- 集合寮ではなく、アパート寮に住める
株式会社PEO(大手派遣会社)の正社員ですから、まず「雇用の安定」はすぐにでも実現します。
長期的に見ても、収入アップやキャリア形成などの大きなメリットもあります。
PEOのデメリット
一方、PEOのデメリットもあります。
- 製造メーカーの正社員ではない
- 期間工より手取りが下がるケースがある
- 勤務態度が悪いと、配属先のメーカーからNGが出ることも
PEOは大手メーカーの社員ではないため、あくまでも株式会社PEO(派遣会社)が雇用主になります。
PEOの待遇も非常に良いんですが、期間工の給料と比べるとやや下がることもあります。
その代わり、安定が手に入ると考えましょう。
基本的には、ひとつの職場でずっと働けるんですが、配属先のメーカーからNGが出ると、場合によっては勤務先を変わらなければいけないケースもあります。
正社員になるなら「PEO」が一番確実
将来のことを考え、雇用の安定を望むなら「PEO社員」になるのがもっとも確実です。
期間工から正社員になるルートは「狭き門」でもあるので、何年がんばっても結局、正社員になれない可能性もあります。
もし期間工からキャリアアップする自信がない方は、いまから「PEO社員」になり、少しでも早くキャリア形成に向けて働き始めたほうが将来のためにもなります。
待遇も期間工と同等レベルからスタートできるので、正社員として安定して働きたい方には「PEO」という働き方をおすすめします。
期間工をずっと続けるのはおすすめしない!
〜まとめ〜
そもそも期間工は有期雇用になるので、長期的に安定する仕事ではありません。
期間工と失業保険給付を繰り返しながら生活すること(いわゆる期間工ループ)は可能ですが、正直、いつまで続けられるか分かりません。
ですから、将来の安定を望む方は、やっぱり正社員になるべきです。
その際の選択肢は、
①期間工から正社員へキャリアアップする
②株式会社PEOの正社員になって大手企業に勤める
の2つがあります。
①の方法が理想ですが、狭き門ですし、何年がんばっても正社員になれる保証はありません。
であれば、②の方法ですぐに雇用の安定を手に入れたほうが賢明かもしれませんね。