期間工の契約期間は最長2年11ヶ月|有期雇用の「3年ルール」を分かりやすく解説

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「期間工の雇用契約ってどういう仕組み? 結局いつまで働けるの?」

期間工(期間従業員)の雇用契約は「期限付き」とは言われますが、実際どういう仕組みなのかよく分からないですよね。

一般的に、雇用契約は「無期」と「有期」の2種類があります。
無期というのは正社員に当たりますが、期間工の場合は「有期雇用」になるため、契約期間に “限り” があるわけです。

そして、有期雇用契約の期間の上限が「2年11ヶ月」であり、これがいわゆる「3年ルール」と呼ばれる所以です。

というわけで今回は、期間工の契約期間になぜ上限があるのか、その辺りのことを詳しく解説していきましょう。

目次

期間工の契約が最長2年11ヶ月までなのはなぜ?

先述のとおり、期間工は「有期労働契約の社員」(つまり期限付き雇用)になるため、正社員のように雇用がずっと続くわけではありません。

まずは、ここを大前提として理解しておきましょう。

「3年ルール」とは

期間工の契約期間の最長は「2年11ヶ月」です。
したがって、期間工として勤めている間に正社員へキャリアアップしないかぎり、2年11ヶ月で満了退職することになります。

でもなぜ、期間工は2年11ヶ月までしか働けないのでしょうか?

その理由は以下のとおり、法律でそう決まっているからです。

労働基準法の第14条

「労働契約は、期間の定めのないものを除き、一定の事業の完了に必要な期間を定めるもののほかは、三年を超える期間について締結してはならない」

引用:厚生労働省 労働基準法

要するに、期間工のような有期労働契約の場合は「3年以上の契約にしちゃダメですよ」となっているわけです。
(このルールは派遣社員も該当します)

このような法律があるのは、何も期間工みたいな「有期労働者」の立場を危うくするためではなく、むしろ逆で、雇用主に対して「正規雇用」への転換を促すためです。

つまり法律では、雇用主に対して「3年以上継続して雇用したければ、正社員として採用しなさい」と言っているわけです。

したがって、有期労働契約における「3年ルール」には、契約立場上において弱い労働者を守ろうという主旨があります。

雇用主(会社側)の都合

しかし会社としては、期間工をどんどん正社員として採用するわけにはいきません。
工場の生産量は時期や景気によって変動するため、それに応じて人員をコントロールする必要があるからです。

そして、人員を臨機応変にコントロールするために採用されているのが、「期間工」や「派遣社員」のような有期雇用労働者になります。

もちろん、会社から「正規で雇いたい」と思われる人には正社員のお誘いがありますが、そうではなければ最長2年11ヶ月で満了退職することになるわけです。

契約更新ルール

ここまでの説明で、「契約は最長2年11ヶ月まで」ということは理解できたかと思います。

ただし、いきなり「2年11ヶ月間」の雇用契約を交わすわけではありません。
期間工は3〜6ヶ月の短期契約を繰り返しながら、最終的に2年11ヶ月まで延長できるという意味です。

基本的には、短期契約ごとに「満了退職」するか「契約更新」するかの選択肢があります。

数ヶ月ごとに退職する機会があるのは利点でもあります。
しかし、作業人員の削減で契約更新できない(雇い止めになる)可能性があるのは、仕事を続けたい人にとってはリスクです。

ここで、一部の会社を例に「期間工の契約スパン」を見てみましょう。

初回契約最長更新スパン
トヨタ3ヶ月2年11ヶ月6ヶ月毎
スバル4ヶ月2年11ヶ月2ヶ月毎
ホンダ3ヶ月2年11ヶ月3ヶ月毎
日産6ヶ月2年11ヶ月6ヶ月毎
マツダ6ヶ月2年11ヶ月6ヶ月毎
アイシン6ヶ月2年11ヶ月 6ヶ月毎

会社によってルールは異なりますが、6ヶ月更新が一般的です。

したがって、期間工の雇用契約期間は、最短6ヶ月(または3ヶ月)〜最長2年11ヶ月となります。

ちなみに、期間工で働く人の「就労期間」の統計は、おおよそ以下のような割合になります。

就労期間割合
6〜12ヶ月25%
13〜23ヶ月25%
24〜35ヶ月50%

数ヶ月で辞める人も一定数はいますが、7割以上が1年以上勤めていることが分かります。

期間工は長期で働くと優遇される点が多いので、やはり1〜3年を目処に働くのがよいでしょう。(もちろん短期でもOKです)

なお、契約途中に退職すると満了金などが貰えなくなるため、契約の節目に辞めることが大切です。

期間工は2年11ヶ月で契約満了。その後はどうなる?

期間工のような有期雇用労働者の契約に上限を設けているのは、会社に正規雇用を促すためです。
ですから、どの会社でも「正社員登用制度」があるんです。

しかし、契約中に正社員にならないかぎり、最終的に満了退職することは避けられません。
そうなると “その後” のことも不安ですよね。

では、期間工の契約が終わった場合、その先にどのような選択肢があるのでしょうか?

契約満了後の選択肢

  • 他社の期間工で働く
  • 同じ会社へ再入社する
  • 転職する
  • 退職前に正社員になる(補足)

1.他社の期間工で働く

期間工を続けたい場合は、他社の求人に応募することで、またすぐに働けます。

このように複数の会社を渡り歩けば、原理上、有期雇用の期間工でも継続して働けます。

2.同じ会社へ再入社する

また、期間工として同じ会社に再入社することも可能です。

ただし、すぐに再入社できるわけではなく、満了退職後は「クーリング期間」を空ける必要があります。

1回目に1年以上働いた場合、クーリング期間は6ヶ月です。
その期間を空ければ、再応募してまた期間工として入社できます。

なお、会社のほうから「再赴任のお誘い」というハガキが送られてくるケースもあります。

3.他の仕事へ転職する

もちろん、期間工でお金を貯めて、その後、他業界へ転職する選択肢もあるでしょう。
何か次の目標があれば素晴らしいことです。

大抵はどの会社も期間工のための「就職支援」があるため、転職が不安な方でも相談しながら先々のことを考えられます。

4.退職前に正社員になる(補足)

なお、満了退職前の話にはなりますが、将来の安定を望むのであれば、期間工で働いた会社でそのまま正社員になるのも理想的な選択です。

誰でも簡単にキャリアアップできるわけではありませんが、非正規雇用の労働者を守ろうという流れも見られるので、正社員登用に積極的なメーカーも多いです。


「有期雇用」の仕事は、どうしても将来の不安がつきまといます。
しかし、期間工を続けたり正社員になったりすることも可能ですし、もちろん他の仕事に転職することだってできます。

ですから、将来が決まっていなくても悲観することなく、期間工で働きながらじっくり次のことを考えてみましょう。

まとめ

今回は、期間工の「雇用契約期間」について詳しく見てきました。

期間工は3〜6ヶ月の短期契約を繰り返し、問題なく延長していけば最長2年11ヶ月まで同じ会社で働くことができます。

その後は他社または他業態へ転職することになりますが、クーリング期間を空ければ同じ会社に再入社することもできますし、あるいは勤めている間に正社員登用にチャレンジするのもよいでしょう。

将来が約束された仕事ではありませんが、期間工という立場を利用して次のステップへ繋げることが大切です。

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