「期間工から正社員になりやすい会社はどこ?」
「期間工の待遇が良くて、正社員になれるところは?」
「実際にどのくらいの人が期間工から正社員に採用されているの?」
期間工は待遇が非常にいい仕事ですが、その反面、長期的に雇用が安定しないというのがネックになります。
そのため、「できれば期間工から正社員をめざしたい」という方もいるのではないでしょうか?
ほとんどの会社では正社員登用制度があり、実際、たくさんの人が期間工からキャリアアップしているので、もちろん、あなたにだってチャンスはあります!
ただ、正社員登用実績は会社によってまちまちです。
ですから、正社員を目指すのであれば、まずは「正社員になりやすい会社」に期間工として入社することをお勧めします。
そこで今回は、期間工から正社員になりやすく、なおかつ期間工の待遇が良いオススメ求人4社をご紹介しましょう!
正社員になることを見据えて期間工で働きたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
期間工から正社員になりやすい会社に入社することが大前提
期間工の求人情報を見ると、有名企業なら「正社員の登用実績」も宣伝されていますよね。
ですから、「有名企業で正社員になる」という期待も膨らむことでしょう。
実際、私も以前、期間工で働いていたときは、わずか3ヶ月で正社員へのお誘いがかかりました。
ただ、前述したように、正社員への登用制度自体はあっても、採用に積極的ではない会社もあります。
そこで期間工として一生懸命に働いても取り越し苦労になる可能性もあるので、キャリアアップを安易に期待しすぎるのは危険です。
したがって、期間工から正社員になりたい方は、まずは「正社員登用されやすいメーカー」に期間工として入社することが重要になります。
期間工から正社員になれる確率の高い5社を比較
というわけで早速、期間工から正社員になりやすいメーカーをご紹介しましょう!
それが以下の4社です。
この4社をおすすめする理由は、言うまでもなく、正社員の登用実績がズバ抜けて多いからです。
なおかつ、企業としての安定性、期間工の待遇の良さも申し分ありません。
それでは、上記4社について詳しく見ていきましょう。
期間工から正社員の登用実績
まず肝心なのは、どれくらいの人数が期間工から正社員として採用されているか、という点です。
上記4社における正社員の登用実績は、以下のとおりです。
正社員の登用実績
会社 | 正社員登用実績 |
トヨタ | 2018〜2022年 1,023名 |
アイシン | 2018年 750名 |
スバル | 〜2023年 2,045名 |
マツダ | 2022年度:登用率68% 過去5年間:641名 |
青山製作所 | 入社半年〜1年の登用率90% |
正社員登用実績を公表している会社の中では、この4社の実績がダントツです。
公表されている登用実績の期間は会社ごとに異なるので一概には比較できませんが、上記4社はいずれも正社員採用に積極的なのは間違いありません。
期間工から正社員への登用率ってどのくらい?
なお、期間工から正社員になれる確率は15~20%と言われています。
つまり、期間工から正社員になりたい5~6人のうち1人が採用される計算です。
採用率が低いように感じるかもしれませんが、実は、登用試験のチャンスは1回だけではありません。
登用試験の回数は比べてみましょう。
【正社員登用試験の回数】
会社 | 登用試験回数 |
トヨタ | 年4回 |
アイシン | 年2回 |
マツダ | 年2回 |
スバル | 年4回 |
青山製作所 | 年2回 |
このように登用試験は何回もあるので、雇用中に3回4回とチャレンジすれば、正社員になれる確率は80%くらいまでアップします!
ですから、まずは正社員になりやすい会社へ入ることが先決ですが、登用試験に何度がチャレンジすることも視野に入れておきましょう。
期間工の待遇
ただ、いくら正社員になることが目標とはいえ、期間工の待遇も無視はできないですよね。
それでは、上記4社の「期間工1年目の給料」を比較してみましょう。
期間工1年目の総支給を比較
会社 | 1年目の年収 |
トヨタ | 501万円 |
アイシン | 499万円 |
スバル | 436万円 |
スバル | 414万円 |
青山製作所 | 410万円 |
※生産状況によって変動する可能性はあります。
ご覧のとおり、トヨタとアイシンの年収はズバ抜けています。
ただ、スバルも1年目にしては高いほうですし、マツダも2,3年目は昇給が見込めるので、この4社は期間工求人のなかでもトップクラスの待遇です。
将来性
また、正社員をめざす以上、その会社の将来性も無視できないポイントになります。
トヨタの将来性
日本企業の中では、トヨタの将来性は抜群です。
もちろん工場勤務でも、正社員であれば昇給も見込めます。
ですから、将来的にも安心して働けますし、年収も年々アップするのは間違いありません。
アイシンの将来性
アイシンは部品系メーカーになるため、ボディ系メーカーに比べると正社員の待遇はやや劣ります。
しかし、トヨタを支える大手メーカーですから、将来性はバッチリです。
もちろん昇給制度もあるので、先々の年収はアップしていくでしょう。
スバルの将来性
スバルにおいては、正社員でも高待遇なのは評価できます。
もちろん、日本を代表する自動車メーカーなので、将来性もある程度は期待できます。
マツダの将来性
マツダも斬新なデザインを武器に、今後の躍進が期待できるメーカーのひとつです。
そのため、正社員としてがんばって働けば、将来への展望も明るいです。
トヨタほどではありませんが、安心して将来設計を立てられる企業だと思います。
青山製作所の将来性
青山製作所は、自動車用ファスナーにおいて国内シェアNo.1の会社です。
あまり聞いたことがないかもしませんが、車の内外装に使われるネジやナットなどの専門メーカーで、トヨタ車全車種に青山製作所の部品が使用されています。
国内シェアNo.1というだけで将来性は十分ですが、自動車業界の大変革期でも必ず使用される部品なので、今後も成長が期待される会社です。
期間工から正社員になりやすい会社おすすめ4選
ここまで、期間工から正社員になりやすい4社の「登用実績」「期間工の待遇」「将来性」をチェックしてきました。
それぞれのポイントにおいて優劣はありますが、いずれも正社員へのキャリアアップは期待できる会社です。
それでは、上記の比較結果をもとに総合評価をおこない、候補4社をおすすめ順で紹介してきましょう!
トヨタ(TOYOTA)
トヨタは正社員登用、待遇、将来性どれを取っても文句なし!
正社員登用実績 | 2018〜2022年 1,023名 |
★★★★★ | |
1年目の総支給額 | 501万円 |
★★★★★ | |
満了慰労金・報奨金 | 総額306万円 |
★★★★★ | |
入社祝い金 | 40万円 |
★★★★★ | |
将来性 | ★★★★★ |
総合評価 | ★★★★★ |
※勤務地:愛知県
登用実績を見てもわかるように、トヨタは期間工から正社員登用を積極的に行っています。
「期間工でがんばって正社員を目指したい!」という強い意欲がある方は、ぜひ「トヨタ」を候補に入れておいてください。
さらに、トヨタは期間工としての待遇や将来性もバッチリです。
短期でも長期でも非常に稼ぎやすいので、トータル的に見ても、やはり「世界のトヨタ」と言われるだけあります。
アイシン(AISIN)
アイシンは正社員登用率が最も高い!基本給の高さも魅力的
正社員登用実績 | 2018年 750名 |
★★★★★ | |
1年目の総支給額 | 499万円 |
★★★★★ | |
満了慰労金・報奨金 | 総額115万円 |
★★★☆☆ | |
入社祝い金 | 100万円 |
★★★★★ | |
将来性 | ★★★★★ |
総合評価 | ★★★★☆ |
※勤務地:愛知県
アイシンにおいても、期間工の待遇、将来性は文句ナシです。
とくに評価できるのは、正社員の登用実績です。
他社とは群を抜いた正社員登用の実績があり、また将来的にも採用枠が増えていくことが予想されます。
ですから、「確実に正社員になりたい」という方にはアイシンをおすすめします。
※入社祝い金100万円(期間限定)
スバル(SUBARU)
「ガッツリ稼げる」と噂のスバル。正社員も積極採用中!
正社員登用実績 | 〜2023年 2,045名 |
★★★★★ | |
1年目の総支給額 | 436万円 |
★★★★☆ | |
満了慰労金・報奨金 | 総額122万円 |
★★★☆☆ | |
入社祝い金 | 40万円 |
★★★★★ | |
将来性 | ★★★★☆ |
総合評価 | ★★★★☆ |
※勤務地:群馬県
正社員の登用実績、期間工の待遇のどちらも高く評価できるのは間違いありません。
上記2社は愛知県の求人なので、関東圏で期間工から正社員をめざしたい方はスバルをおすすめします。
マツダ(MAZDA)
人気の自動車メーカー!若手社員を積極採用中
正社員登用実績 | 2022年度:登用率68% 過去5年間:641名 |
★★★★☆ | |
1年目の総支給額 | 414万円 |
★★★☆☆ | |
満了慰労金・報奨金 | 総額88万円 |
★★★☆☆ | |
入社祝い金 | 20万円 |
★★★☆☆ | |
将来性 | ★★★★☆ |
総合評価 | ★★★☆☆ |
※勤務地:広島県、山口県
上記3社に比べて期間工の待遇はやや物足りないですが、それでも期間中の給与はかなり高いほうです。
もちろん、正社員登用にも積極的なので、勤務地などの都合が良ければぜひ応募を検討してみましょう。
青山製作所(Aoyama Seisakusho)
国内シェアNo.1の会社!正社員になれる可能性は一番高い!
正社員登用実績 | 入社半年〜1年後の登用率90% |
★★★★★ | |
1年目の総支給額 | 410万円 |
★★★☆☆ | |
満了慰労金 | 10万円/年 |
★★☆☆☆ | |
入社祝い金 | 40万円 |
★★★★★ | |
将来性 | ★★★★★ |
総合評価 | ★★★★☆ |
※勤務地:岐阜県(主要4工場)
トヨタなどに比べると期間工の待遇は少し劣りますが、それでも入社祝い金40万円は非常に魅力的です。
そして何といっても、青山製作所の場合は「正社員登用率の高さ」が最大のメリットになります。
期間工で入社して半年から1年後にキャリアアップできる確率はなんと90%と、ほぼ正社員になれるといっても過言ではありません。
期間工を3年間頑張ったのに、正社員になれなかった…。
このように努力が無駄になるリスクを考えると、早期キャリアアップが実現する『青山製作所』は将来安定を望む方にとって有力候補になるはずです。
まとめ
期間工は未経験でも高待遇を受けられる、素晴らしい仕事です。
さらに、真面目に勤め上げれば、正社員への道も拓けてくるでしょう。
ただし、まずは「正社員になりやすいメーカー」に期間工として入社するのが絶対条件です。
正社員登用されにくいメーカーに入社してしまうと、どれだけ期間工でがんばっても契約満了で退職するのがオチです。
ですから、正社員へのチャンスを掴みたい方は、今回紹介した4社をぜひ検討してみてくださいね。
ちなみに、この4社は、期間工の待遇においても非常に優秀な会社です。
たとえ正社員になれなくても期間中は十分に稼ぐことができるので、その点も安心材料になるかと思います。