期間工の面接では「履歴書」をもとに色々と質問されるため、その内容次第では不採用になることも考えられます。
そもそも不慣れな履歴書の作成ですが、さらに合否を左右するとなると、
「職歴はどこからどこまで書けばいい?」
「最終学歴が中退だけど、ヤバいかな・・・」
「志望動機には何て書けばいい?」
「履歴書って手書き? それともパソコン?」
「やっぱウソを書いたらマズいよな・・・」
と不安に感じ、書く手も止まってしまいますよね。
そこで今回は、「期間工」用の履歴書の書き方やその注意点など、1から10までをすべて説明します。
項目ごとに見本も載せているので、それを参考にしながら丁寧に書き進めていきましょう。
目次
履歴書の用紙サイズ・フォーマット
まずは履歴書を用意します。
期間工の応募に使う履歴書は、「JIS規格のA4版またはB5版」になります。コンビニや文房具屋にも売っている最も一般的なフォーマットのものでOKです。
サイズはA4とB5どちらでも良いです。A4のほうがサイズが大きくなるので、「書くことが少ない」というの方には「B5版」がおすすめです。
履歴書の項目としては、
- 基本情報
- 学歴、職歴
- 資格、免許
- 志望動機、自己PR
- 通勤時間
- 配偶者の有無、扶養家族数
- 本人希望欄
これらの記入欄があるものを用意しましょう。
なお、パソコンをお持ちの方は、こちらから履歴書をダウンロードできます。
履歴書を購入する
履歴書はコンビニや文房具屋に必ず売られています。
ふらっと寄ったコンビニにはB5版のものが置いてありました。手元にない場合は、コレで十分です。
値段は4枚入りで213円でした。
ただし、「一般用」と「アルバイト用」の2種類があるので、間違えないようにしてください。期間工の応募に使うのは「一般用」です。
ちなみに、「職務経歴書」も4枚セットになっていますが、期間工に応募するときは使いません。
履歴書は手書き・パソコン入力どちらでもOK
履歴書は手書きが一般的ですが、パソコンで作れる方はそれでもOKです。それによって合否が左右することはありません。
ただし、メーカーによっては「手書き」を指定されるケースもあります。その場合は派遣会社から事前に説明があるので、それに従って履歴書を準備してください。
手書きの場合
手書きのポイントは「下書き」することです。
はじめからボールペンで清書すると緊張するので、まずはえんぴつがシャーペンで薄く下書きするのがおすすめ。誤字脱字がないかチェックして、その上からボールペンで清書しましょう。
手書きの順番は、
- 下書き
- 誤字脱字のチェック
- ボールペンで清書
- インクが乾くのを待つ
- 消しゴムで下書きを消す
この順で書けば完璧です!
パソコン入力の場合
パソコンで入力する場合は、まず履歴書のフォーマットをダウンロードします。
こちらのフォーマットを使えば、文字を直接入力できます。
印刷はネットプリントがおすすめです。
片面がA4版なら「A3サイズ」
片面がB5版なら「B4サイズ」
で印刷すると丁度見開きの状態になります。
ここからは、履歴書にある項目ごとに
書き方を説明していきます。
↓
証明写真
まずは履歴書に張る証明写真を撮りましょう。
証明写真機は、写真屋さんや駅、コンビニなどでも設置されているところがあります。
こんな感じのところです。
通常500〜600円で撮影できると思いますが、うちの近所の写真屋に設置されているものは料金が800円と少し高めでした。
証明写真のサイズ
写真のサイズは「縦4cm 横3cm」が最適です。
証明写真機であれば、きちんと「履歴書用」のサイズが選択できるようになっています。
証明写真を撮るときの服装は私服でもOK?
証明写真を撮るときの服装ですが、やはり「スーツ」が無難です。
期間工とはいえ大手メーカーの社員になるので、できるだけきちんとした格好で写真を撮ったほうがダンゼン好印象です。
もしスーツを持っていなければ、その場合は「私服」でもOKです。わざわざ証明写真のためだけにスーツを買う必要はありません。
ただし、あくまでも「きちんとした格好」は意識してください。
たとえば「ジャケット」か「襟付きのシャツ」が無難です。どうしても用意がない場合は、古着屋で1,000円くらいの服を買っても良いでしょう。
服装で採用が決まるわけではありませんが、やはり第一印象は重要です。確実に内定をもらうためにも、ここはできるだけ「きちんとした格好」で写真を取ってくださいね。
ちなみに、面接のときの服装はこちらで詳しく解説しています。
証明写真の期限
履歴書の証明写真は、3〜6ヶ月以内に撮ったものを貼るようにしましょう。
もし古い写真しかなければ、写真機で撮り直すことをおすすめします。
ただ、期限が過ぎている写真でも、髪型や雰囲気が今とそう変わらなければ、使用しても問題ないと思います。
いつ摂ったかなんてバレないですからね。
でも、今の風貌とあまりにも違うようなら、やはり撮り直したほうが無難です。
基本情報
基本情報欄に書くのは、次の項目です。
- 履歴書を提出する日付(面接日)
- 氏名(中央に大きく)
- 生年月日(和暦:昭和、平成で書くのが一般的)
- 性別
- 住所(都道府県から書く)
- 電話番号
〈本人以外の連絡先〉
メーカーによって自分以外の連絡先を求められるケースもありますが、その場合は親もしくは兄弟、祖父母、親族のいずれかの連絡先を書きます。本人のみの情報だけで良いことが多いので、その場合は空白でOKです。
学歴
続いて学歴です。
まず1行目の中央に「学歴」と書きます。
学歴は「○○中学校卒業」から書くのが基本。
また、学校名は正式名称で書くようにしてください。↓
「○○高等学校」←OK
年月は生年月日と同様に「和暦」で統一します。
たとえば、生年月日で「平成○○年」と書いておきながら、学歴で「2009年」と書くのはおかしいです。
なお、学歴の年がはっきり思い出せないときは、「学歴自動計算」というツールを使うと便利です。誕生日を入れるだけで、その人がいつ入学し、いつ卒業したのかがすぐに分かります。
最終学歴が中卒でも中退でも大丈夫
なかには、高校や大学を中退している方もいるかと思いますが、その場合でも正直に書いて大丈夫です。「採用されないかも・・・」と心配になる気持ちもわかりますが、期間工の仕事に学歴はあまり関係ありません。
むしろ学歴でウソを書いてしまうと、バレたときのリスクが非常に高くなります。
あくまでもその人の意欲や人間性が重要視されるので、気負わず、きちんと正確な学歴を書くようにしましょう。
職歴
基本的に、職歴に書くのは次の内容です。
- 入社年月 会社名
- 退社年月 退職理由の定型文
これだけです。
あとは時系列で職歴を順に書いていくだけです。
雇用形態によって書く内容が少し違うので、次の見本を参考にしてください。
履歴書を書くとき、一番悩むのがこの「職歴」だと思います。
私も過去に職を転々としてきたので、
「すぐに辞めた仕事でも書くべき?」
「バイトの職歴も書いたほうがいいの?」
なんてことを考え、頭を悩ませながら職歴を書いていました。
退職理由の詳細は書かなくてOK
何度が転職経験がある方は、その退職理由もさまざまあるかと思います。
しかし、履歴書に退職理由の詳細まで書く必要はありません。
大抵の場合は、「一身上の都合により退職」とだけ書けばOKです。あるいは「契約満了により退職」といった感じに書きます。
ただ簡潔に職歴を書くことを意識しましょう。
転職回数が多い場合・勤続期間が短い場合は省略可
私のように転職回数が多い方もいるかと思いますが、働いた期間が短い場合は省略しても構いません。
あくまでも読み手がわかりやすいようにシンプルにまとめることを意識してください。
実際、さまざまな経緯があって「期間工」という仕事を選んでいる人もたくさんいますし、そういう人たちが現場を支えているのも事実です。
それに、社会人経験の豊富な人のほうが周りとの協調性もあります。
メーカー側もそういうことは理解しているので、あまり気負いせずに、ありのままを書けば大丈夫です。
ただし、職歴の省略はいいですが、ウソはダメですよ。
アルバイトの職歴は書かなくてOK(他の職歴がない場合は書く)
私は、アルバイトを含めると10回以上の転職経験があります。
しかし、履歴書にそれを全部書くと、非常に読みにくいものになってしまいます。ですから、アルバイトの職歴は省略できます。
ただ、アルバイトしかやったことがない場合は、その職歴を書けばOK。
「この人はアルバイトしか経験していないから」という理由で不採用になることはありません。
そもそも期間工は未経験でも採用してもらえる仕事なので、たとえ自慢できるような職歴がなくても全く問題ありません。
その人の意欲が大事なので、その思いをアピールできるように準備しましょう。
職歴なしの場合は空白でOK
なかには職歴がまったくない方もいるかもしれませんね。たとえばニートとか。
その場合も正直にそのまま「空白」にしておけばOKです。
職歴でアピールすることはできませんが、その代わり、志望動機であなたの意欲を伝えましょう。
職歴の空白期間があっても大丈夫
職と職との「空白期間」を気にする方もいるかと思います。
その空白期間にアルバイトか何かしていた場合は、その内容を書けばいいですし、仕事をしていなかったのであれば、何も書く必要はありません。
ただし、面接のときに「この期間は何をしていましたか?」と聞かれる可能性はあります。
その場合、たとえば
「転職のための勉強をしていました」
「○○でアルバイトをしながら転職活動をしていました」
というように、それらしい理由を答えられるように想定しておきましょう。
「何もしていませんでした」はアウトです。
資格・免許
資格・免許欄はとても簡単です。
自動車免許、原付免許などを持っていれば、一応書いておきましょう。
ただし、期間工の仕事に車の免許は必要ありません。ですから、車の免許を持っていなくても全然大丈夫です。その場合は、空欄のままにしておきます。
なお、工場内の仕事にかかわる資格、たとえば「フォークリフトの資格」などを持っている場合は、一応書いておきましょう。
それによって配属先が変わったり、技能手当がつく可能性も考えられます。
志望動機・自己PR
履歴書のなかで「志望動機・自己PR」欄が一番大事です。なぜなら、メーカー側が一番注目する項目だからです。
メーカー側が履歴書、面接で一番知りたいこと。
簡単に言うと、きちんと作業してくれる人であれば、それだけで良いわけです。
たとえ中卒でも、転職回収が多くても問題ありませんが、その代わり、あなた自身を「志望動機、自己PR」欄でいかにアピールできるかが重要になります。
期間工の志望動機、自己PRとして有効なのは、
- 体力自慢
- ハッキリとした目的があって稼ぎにきた
- 自動車製造に対する熱意
- 継続して働きたいという意思
このあたりの内容でアピールすると効果的です。
たとえば、次の例文のような志望動機であればバッチリです。
つまり、「この人はきちんと働いてくれそうだな」というのが伝わる文章であればOKです。
もちろん、たとえ運動部出身でなくても、「メーカーが求める人材」に寄せるような内容になっていれば問題ありません。
とはいえ、「これで大丈夫!」と確信できる志望動機はなかなか思いつきませんよね。
そういう方は、期間工向けの志望動機のテンプレートを用意したので、それを参考にしてまとめてみましょう。
特技・趣味
履歴書のフォーマットによっては、志望動機欄と趣味・特技欄が分かれていることがあります。
その場合は、旅行・ドライブ・映画鑑賞・スポーツ(野球・フットサル・サーフィン・スノーボード)など、何でもいいので書いておいたほうが無難です。
空欄のままでも問題ないのですが、面接官に「何か書きなよ」と内心で思われても損です。
もしスポーツ、レジャー関連に趣味があれば、書いておいたほうが良いです。
そうすれば、「体力面」「明るい性格」「社交性」などを間接的にアピールすることにつながります。
通勤時間
自宅通勤する方は、だいたいでいいので「通勤時間」も書きましょう。
「入寮を希望する」「勤務地がまだ確定していない」という場合は、空欄のままで大丈夫です。
通勤時間の調べ方
自宅から勤務先までの通勤時間は「Google Map」を使うと便利です。
自宅と勤務地を入力し、移動手段(たとえば車のマーク)を選ぶと、移動にかかるおおよその時間が出てきます。それを記入すればOKです。
扶養家族数・配偶者の有無
結婚していて家族がいる方は、次の欄に記入します。
〈配偶者欄〉
結婚していて奥さん(または旦那さん)がいる場合は「有」
独身の場合は「無」
に○を付けます。
〈配偶者の扶養義務欄〉
その配偶者が扶養に入っている場合は「有」
配偶者が働いていて扶養から外れている場合は「無」
に○を付けます。
〈扶養家族数欄〉
たとえば、子どもが1人いる場合は「1」を記入します。親などが扶養になっている場合も人数に含めます。配偶者(奥さん)を除いた人数を書いてください。
扶養家族がいない場合は「0」でOKです。
本人希望欄
履歴書には本人希望欄がありますが、入社する前からアレコレと希望を書くのはやめておきましょう。
空欄のままでも良いのですが、「貴社指定に従います。」と書いておくと好印象です。
ただ、メーカーによっては勤務地が複数ある場合があります。
そのなかで希望する勤務地があるときは、「○○工場での勤務を希望します。」と一応書いておきます。
希望が通るとは限りませんが、ある程度考慮して配属先を考えてくれるかもしれません。
【注意点】履歴書の経歴詐称(ウソ)はバレる!
期間工で働いて稼ぎたい。
でも期待が膨らむほどに、不安は募るもの。
とくに、
- 中卒、中退
- 転職が多い
- 職歴に空白期間がある
- ニートで職歴がない
- 前科がある
などが該当する方は、イヤなことをツッコまれないように履歴書の内容を書き換えたくなるものです。
ただ、どのような経歴があろうと、履歴書にウソを書くのはNGです。
学歴詐称
なかには、高校中退、大学中退という方もいるかと思います。そういう方は「○○中退」が最終学歴になるので、そのまま正直に書くようにしてください。
実際、私も大学を中退しています。
期間工に応募するときは学歴を正直にそのまま書きましたが、大学を辞めた理由を問いただされることはなかったです。
そもそも期間工の仕事というのは、特別なスキルや知識、頭の良さなどは必要ありません。2週間〜1ヶ月も経てば、慣れるような仕事がほとんどです。
ですから、たとえ自慢できるような学歴がなくても大丈夫です。
職歴詐称
職歴においてもウソはNG。
ただ、転職回数が多い場合は、「働いた期間が短い仕事」「アルバイト」は省略しても問題ないです。
もし職歴を省略して「空白期間」が長くなるようなら、その間、何をしていたか面接で答えられるように準備しておいてくださいね。
なお、仕事を辞めた理由もさまざまあるかと思いますが、「一身上の都合により退職」と統一して書けばOKです。
履歴書の嘘がバレると正社員登用は絶望的
履歴書でウソのことを書いてしまうと、「経歴詐称」扱いになりかねません。
年金手帳、雇用保険の加入歴などを見れば、その人がある程度どういった経歴を持っているのかは分かります。
つまり、履歴書のウソは後々バレる可能性があります。
ちょっとした職歴の省略程度のことであれば、ほとんど問題になることはありません。
しかし、明らかなウソがもしバレると解雇される可能性もありますし、ましてや正社員への道は絶望的です。
履歴書にウソを書き、このようなリスクを自ら背負うのは賢明ではありません。
前科は会社にバレる?
前科は「最上級の個人情報」になるので、第三者にバレることはありません。つまり、会社も調べることは不可能です。
また、会社から聞かれない限り、犯罪歴を自ら申告する必要もありません。
たとえ刑務所にいて職歴に空白期間があっても、服役中に工場作業や職業訓練などをやっているはずですから、履歴書にはそのことを書けば大丈夫です。
ただし仮に、期間工で働いている間に事件(交通事故なども含む)を起こしてしまい、それがきっかけで会社に前科がバレてしまう恐れはあります。
その場合は解雇される可能性があるので、十分に注意しなければいけません。
書き終わった履歴書は封筒またはクリアファイルに保管する
履歴書を書き終えたら、保管のためにも封筒に入れておくと良いです。
ちなみに、コンビニなどで売っているものには封筒もセットで入っています。
面接の際も、履歴書をはだかの状態で持っていくのはNG。履歴書が汚れたり破れたりしてしまってはいけないので、マナーとして封筒に入れて持参しましょう。
ただ、できればクリアファイルに入れて持参することをおすすめします。
所詮、封筒も「紙」なので、カバンに入れておくと意外とシワが付きやすいです。
履歴書を封筒に入れて、さらにクリアファイルで挟むのが理想ですが、クリアファイルだけでも問題ありません。
履歴書が折れたり破れたりしていると、それだけで印象がガタ落ち。きれいな状態で手渡せるよう、それまで細心の注意を払ってくださいね。
プロに相談しながら履歴書を書く方法
〜おわりに〜
履歴書はたかだか紙切れ一枚に過ぎません。「履歴書一枚で何がわかるんだ!」と思うのが正直なところ。
されど履歴書。その内容が採用に影響するのも事実です。
とはいっても、期間工に応募するときの履歴書ですから、あまり臆することなく書けば大丈夫です。たとえ自慢できるような経歴でなくても問題ありません。
大事なのは仕事への意欲をアピールすることなので、履歴書は正直に、そして無難にまとめることを意識しましょう。
期間工に応募するときはアウトソーシングの無料サポートを利用するのがオススメ!
履歴書の書き方がどうしても不安であれば、業界でも人気のある「アウトソーシング」という派遣会社のサポートを利用するのがおすすめです。
なぜなら、履歴書の添削サポートがあるからです。
それ以外にも、
- 最大45万円の入社祝い金がもらえる
- 模擬面接による指導
- 赴任までの段取り
- 仕事選びの相談
- 不採用時の仕事紹介
- 期間工満了後の再就職支援
などなど、期間工で働きたい方のための手厚いサポートがたくさんあります。
しかも、アウトソーシングのサービスは完全無料!
転職では何かと不安がつきものですから、ぜひプロにサポートしてもらいながら応募を進めてくださいね。
なお、期間工の給料はメーカーによって全然違うので、できるだけ稼げるメーカーを選ぶほうが賢いです。
ただ、どのメーカーが本当に稼げるのかわからないと思うので、応募先を選ぶときは以下の「おすすめランキングTOP5」を必ずチェックしてください。↓