期間工と契約社員の違いは何?雇用契約の基礎知識を解説

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「期間工と契約社員の違いは何?」
「期間工はどういう雇用形態なの?」

期間工という名称は「期間従業員」や「期間社員」とも言われますが、どういう雇用形態なのかが分かりづらいですよね。

期間工とは、いわば期間限定の場作業員」のことです。
ただ、これはあくまで名称であって、雇用形態は「契約社員」に当たります。
要するに、期間工は契約社員なんです

今回は、期間工の雇用形態について、できるだけ分かりやすく説明していきたいと思います。

目次

期間工の雇用形態は「契約社員」

一般的に「雇用形態」といえば、正社員や派遣社員、契約社員、アルバイト、パートなどがありますよね。
それで「期間工」の場合は、この中で「契約社員」に当たります。

契約社員とは、雇用期間に定めのある有期労働契約を結んだ社員のことをいいます。
たとえば契約社員は、職場によって「準社員」「非常勤」「臨時社員」とも言いますが、工場勤務における契約社員は通称「期間工」と呼ばれているわけです。

簡単に言うと、期間工は「期限付きの社員」ということです。

ただ、期間工は「期限付き」という以外は正社員と扱いはほぼ同等で、社会保険も完備されていますし、有給も取得できます。

期間工は、勤務先の会社に直接雇用されている社員であることは間違いありません。
ただし、雇用期間が「期限付き」という点は、正社員と大きく異なる点です。
ここはよく理解しておきましょう。

ちなみに、工場では「派遣社員」の求人も多いですよね。
通称「派遣工」とも言われますが、実は派遣社員も「契約社員」になるんです。

ただ、以下のように、期間工とは雇用主が異なります。

期間工派遣社員
雇用形態契約社員契約社員
雇用主勤務先の会社派遣会社

つまり、期間工は勤務先のメーカーに直接雇用される形になりますが、派遣社員の雇用主はあくまで派遣会社になります。
ここは決定的な違いです。

契約社員の雇用契約期間は「最長3年」

ここまでで、期間工は「契約社員」という立場であることは理解できたはずです。

ただ、前述のとおり、期間工は雇用契約に「期限」があるという点が正社員とは違います。

労働基準法の第14条では、有期労働契約の期間は「原則として3年を超えて締結できない」と定められています。

だから大抵のメーカーでは、期間工の契約は「最長2年11ヶ月まで」となっているんです。
いわゆる「3年ルール」ですね。

このように法律で決まっている理由は、非正規雇用の労働者を正規雇用へ転換させる狙いがあります。
だから、各社は「期間工からの正社員登用」を行っているんです。

とはいえ、企業としても、契約社員を正社員としてバンバン採用するわけにはいきません。
そのため、契約中に正社員として採用されなかった期間工は、最長2年11ヶ月で雇用を打ち切られることになるんです。

まとめ

それでは、今回の内容を簡単にまとめます。

  • 期間工の雇用形態は「契約社員」
  • 契約社員はメーカー直接雇用(派遣とは違う)
  • 契約社員とは「有期契約労働者」のこと
  • 雇用期間は最長3年

期間工は、未経験でも大手企業の社員として働ける仕事です。
契約社員という立場ではありますが、期間中は正社員とほぼ同等の処遇を受けられます。

ただし、期間工の契約は期限付きです。
ですから、雇用中に正社員をめざすか、その後の転職も視野に入れて働くことが大切になってくることは理解しておきましょう。

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