地元・九州で工場仕事を探すと、大手から中小企業まで何社もありますが、なかでも「トヨタ九州」を候補に考えている方もいるのではないでしょうか。
トヨタは日本を代表するトップ企業ですし、トヨタ九州では、あの高級車「レクサス」を製造しています。
なので、トヨタ九州の仕事はけっこう人気があるんですね。
ただ、トヨタ九州の求人を探すと、「期間工」と「派遣社員」の2つのタイプがあるので、次のような疑問を持つはずです。
「期間工と派遣社員は給料が変わるの?」
「給料以外に待遇で違うポイントはある?」
このように、期間工と派遣社員の違いがいまいち分からずに、どちらの求人に応募したらいいのか迷ってしまいますよね。
◆給料で選ぶなら派遣社員
期間工と派遣社員では、待遇が大きく異なります。結果、より稼げるのは「派遣社員」の方です。
◆正社員を目指すなら期間工
一方、期間工はトヨタ九州の直接雇用になります。そのため、正社員を後々めざしたい方にとっては「期間工」のほうが好都合です。
つまり、目的によってオススメできる雇用形態は違うんですね。
そこで今回は、トヨタ九州に応募する際、期間工と派遣社員でどのような違いがあるのかを解説します。
トヨタ九州は期間工と派遣社員のどちらの求人もある
九州のなかでも「トヨタ九州」の仕事はけっこう人気があります。世界のトヨタで働きながら、あのレクサスを実際にあなたの手でつくれるので、自慢の仕事ですよね。
それで、「よし!トヨタ九州に応募してみよう!」とネットで検索してみると、求人がいくつか見つかると思います。
しかし、その違いがいまいちわからずに、結局、どちらを選んだらいいのか迷ってしまい、応募までに至らないのは良くあるパターンです。
「どっちでもいいや!」と割り切ってしまえば簡単ですが、給料面も違っているので、なかなかそうもいきませんよね。
というわけで、まずは「期間工」と「派遣社員」の大きな違いを説明します。
一番の違いは「雇用形態」です。
期間工はトヨタ九州の直接雇用
期間工の場合は、トヨタ九州の直接雇用になります。
つまり、トヨタ九州の契約社員として働くパターンです。
期間工は直接雇用なので、待遇はトヨタ九州のルールで決まります。さらに、給料はトヨタ九州から直接支給されます。
派遣社員は派遣会社の社員
一方、派遣社員の場合は、トヨタ九州の直接雇用ではありません。
派遣社員というのは、あくまでも「派遣会社」の社員です。つまり、派遣スタッフとしてトヨタ九州で働くことになります。
ちょっとややこしいですが、次のようにシンプルに考えてください。
- 勤め先→トヨタ九州
- 雇い主→派遣会社
そのため、給料や待遇は派遣会社によって変わります。
期間工も派遣社員も契約期間は同じ
ちなみに、期間工と派遣社員で「契約期間」に違いはありません。期間工は「期限付き」というイメージがありますが、実は、派遣社員も一緒なんですね。
派遣社員の場合、トヨタ九州との契約を満了すると、また別の勤務地に派遣されることになります。もちろん希望すればの話ですが。
一方、期間工の場合は、トヨタ九州との契約が満了すると退職することになります。
ただ、期間工は直接雇用なので、人によってはそのまま正社員としてキャリアアップするケースもあります。
このように、期間工と派遣社員では「雇用形態」が大きく違います。
- 期間工→トヨタ九州の直接雇用
- 派遣社員→派遣会社の社員
短期であれば雇用形態はあまり気にする必要はありません。しかし、退職後の立場は大きく異なるので、その点も踏まえて考えることが大事です。
【トヨタ九州の期間工と派遣社員の違いその1】
給料
期間工と派遣社員の違いは雇用形態だけではありません。
実は、同じトヨタ九州で働くのでも、期間工と派遣社員は給料が違うんですね。というのも、期間工はトヨタ九州が、派遣社員は派遣会社が給料を決めるからです。
稼ぐために働くわけですから、ここは非常に重要なポイントです。
では、期間工と派遣社員の給料がどう違うのか、詳しく見ていきますね。
基本給と月収の比較
給料のベースが「基本給」です。いわゆる「日給○○○円」「時給○○円」などのことです。
実は、期間工は日給制で、派遣社員は時給制になります。といっても分かりづらいと思うので、日給に統一して比較してみましょう。↓
期間工 | 派遣社員 | |
基本給 | 日給9,200円 | 日給10,740円 (時給1,400円) |
月収目安 | 27万円 | 28.9万円 |
※月収は21日勤務、残業25時間で計算しています。
なんと、派遣社員のほうが日給で1,500円も高いんですね。で、それをベースに月収を比較すると、派遣社員のほうが約2万円も多く稼げます。
トヨタ九州で同じような仕事をしていても、立場によって給料は大きく異なるんですね。
入社祝い金(入社特典)の比較
また、入社すると特典があるんですが、その金額も全然違います!
- 期間工→入社祝い金40万円
- 派遣社員→入社特典70万円
その差は30万円!
これだけ違うと、総支給にも影響してきます。
ただし、派遣社員の入社特典は、すぐにもらえるわけではありません。
「派遣社員」は総額70万円
【支給時期】
- 入社後すぐ:3万円
- 入社1ヶ月後:7万円
- 入社4ヶ月目:10万円
- 入社7ヶ月目:20万円
- 入社10ヶ月目:10万円
- 入社13ヶ月目:20万円
1ヶ月ほどで10万円が支給されますが、全額もらうには1年以上勤めないといけません。
つまり、特典は特典でも、70万円全額もらうためには、ある程度、継続して働くのが条件なんですね。
そう考えると、短期で働くのであれば、派遣ではなく期間工のほうがメリットは大きいです。
満了慰労金(ボーナス)の比較
入社特典の件で、「何だ、期間工の待遇はイマイチだなぁ・・」と思ったかもしれません。
ただ、期間工には「満了慰労金」というボーナスがあるんです!
トヨタ九州の場合、期間工の満了慰労金は「9万円/3ヶ月」になります。つまり、3ヶ月契約を満了すると、ボーナスとして9万円が支給される仕組みです。
期間工の満了慰労金は、以下のように、長く働くほど高額になります。
満了月 | 満了慰労金の累計 |
3ヶ月 | 9万円 |
6ヶ月 | 18万円 |
12ヶ月 | 36万円 |
18ヶ月 | 54万円 |
24ヶ月 | 72万円 |
35ヶ月 | 105万円 |
期間工は入社祝い金がショボかったですが、その代わり、満了慰労金がなかなかイイ金額でもらえます。
というのも、派遣社員にはこのボーナスがないんですね。なので、この違いは非常にデカいです!
短期(3ヶ月〜6ヶ月)の給料を比較
ここまでの説明のとおり、期間工と派遣社員の給料は、「基本給」「入社特典」「満了慰労金」の3つのポイントで大きく異なります。
ただ、一番知りたいのは、「結局どっちが稼げるの?」という点ですよね。
というわけで、働く期間に応じていくら稼げるのか、期間工と派遣社員の「総支給」をズバッと比較してきます。
まずは、3〜6ヶ月の総支給を比べます。↓
期間工 | 派遣会社 | 差額 | |
3ヶ月 | 125万 | 97万 | 28万 |
6ヶ月 | 220万 | 193万 | 27万 |
まったく同じ労働時間で給料を計算したところ、期間工のほうが給料は圧倒的に高かったです。
長期(1〜3年)の年収を比較
では、1年以上の長期で働く場合、年収がいくらになるのか比較してみます。↓
期間工 | 派遣社員 | 差額 | |
1年 | 400万 | 397万 | 3万 |
1年半 | 580万 | 590万 | 10万 |
2年 | 760万 | 764万 | 4万 |
2年11ヶ月 | 1,090万 | 1,082万 | 8万 |
ご覧のとおり、1年以上になると、給料の差額はあってないようなもの。
短期であれば期間工のほうが有利でしたが、長期になるとほとんど給料は変わりませんでした。
【トヨタ九州の期間工と派遣社員の違いその2】
正社員になれる可能性
また、期間工と派遣社員で、その後、正社員になれる可能性も変わってきます。
というのも、前述のとおり、期間工と派遣社員は「雇用形態」が全然違います。そのため、退職後や働き方が大きく異なるんですね。
派遣社員はさまざまな職場を紹介してもらえる
派遣社員の場合、トヨタ九州を満了退職すると、また次の仕事を派遣会社から紹介してもらう形になります。
つまり、派遣会社のスタッフとして別の職場で働くことになります。
もちろん希望しなければ、派遣会社を辞めて、他の仕事に転職することもできます。
そうでなければ、基本的に、さまざまな職場に派遣されるような働き方になります。
期間工は正社員になる道もある
一方、期間工は直接雇用なので、契約を満了すると、トヨタ九州を退職します。その後、自分で再び転職活動することになります。
しかし、期間工の場合、直接雇用というのもあり、メーカーから「正社員にならないか?」と誘われるケースもあります。
実際、働いて数ヶ月で誘われたり、女性でも正社員に誘われたりするケースが多いようです。
法律上、期間工は契約を満了すると、その会社を辞めなければいけません。
しかし、会社側が「この人を満了退職させるのはもったいない」と考えれば、辞めずにそのまま正社員として働き続けることも可能です。
ですから、ちょっと給料は下がりますが、将来的に正社員をめざしたい方は、期間工で働くのも全然ありですよ。
期間工と派遣社員のどちらでも寮費は無料
なかには、「寮に入ってお金を貯めたい!」という方もいるはずです。
トヨタ九州の場合、期間工でも派遣社員でも「寮費が無料」というのは一緒です。なので、貯金したい方にとっては好都合ですよね。
ただし、水道光熱費は実費負担! あなたが使った分は、あなたが支払うことになります。
トヨタ九州の寮は完全プライベートの「アパート・ワンルーム」タイプ!
というのも、トヨタ九州の寮は「アパートのワンルーム」タイプなんですね。つまり、普通の賃貸アパートで一人暮らしするのとほとんど変わらない生活になります。
借りる部屋にキッチン、冷蔵庫、洗濯機がはじめから備え付けられているため、あなた自身が家事をすることになります。
家事の手間がかかったり、光熱費を負担したりする必要はありますが、その代わり、集合寮みたいにいろいろと制限されることがないので自由度は高いです。
寮に関して、期間工と派遣社員で待遇は変わりません。ただ、「水道光熱費は有料」ということだけは覚えておいてくださいね。
トヨタ九州で稼ぐなら期間工がベスト!
というわけで結論ですが、トヨタ九州で働くなら「期間工」として入社することをオススメします。
なぜなら、短期でも稼ぎやすいからです。
それに、長期目線でみた場合、メーカー直接雇用の期間工のほうが、正社員へのキャリアアップも目指せるからです。
つまり、直接雇用の期間工なら、短期でも長期でもメリットがあるわけです。
なお、トヨタ九州の期間工に応募するときは、業界人気No.1のアウトソーシング(紹介会社)のサポートを受けながら進めましょう。
内定を勝ち取るための体制が整っているので、入社を確実に決めることができると思います。
もちろん、サービス料などは一切かからないので、安心して応募を進めてください。
なお、トヨタ九州の派遣社員が気になる方は、工場求人ナビというサイトで募集が出ています。
以下のリンクからメーカーを探して、募集要項をチェックしてみてください。
おわりに
今回は、トヨタ九州における「期間工」と「派遣社員」の待遇の違いについて見てきました。
それぞれの募集要項から給料を計算したところ、1年以上の場合は大差がありませんでしたが、短期の場合は「期間工」に軍配が上がりました。
また、期間工はメーカー直接雇用というメリットもあるので、働くのであれば「期間工」として入社することをおすすめします。
なお、九州のほかのメーカーとも比較した記事もあるので、参考までに載せておきます。
ちなみに、九州以外ということなら、トヨタ九州よりもっと稼げるメーカーは全国にあります。
気になる方は、以下のランキングを参考に応募先を選んでみてくださいね。