「社員寮に住める」のは期間工のメリットの一つです。なぜなら基本的に、寮費・水道光熱費が無料だからです。
したがって、まとまった貯金をつくりたい方には入寮することをオススメします。
ただ、寮に入るにしても、
「いくら節約できるの?」
「メーカーによって寮費の条件は違うの?」
「食事代はいくらかかるの?」
など、寮費について分からないことも多いですよね。
そこで今回は、寮費・食堂利用料(食事代)をメーカーごとに比較します。
ただし、いくら稼げるかはメーカーによって全然違うので、寮費だけではなく、給料についても押さえておく必要があります。
その点も踏まえ、お金を効率よく貯められる「寮費無料&高給」のメーカーも紹介しますね。
期間工の寮費は無料が基本
期間工を募集しているほとんどメーカーは寮を無料で貸してくれます。
また、期間工は未経験でもかなり稼げる仕事なので、お金を貯めたい方にとっては非常にいい環境です。
ただ、寮は食堂、お風呂、トレイが共同になっているケースもあるため、そのあたりが気になる方はいるかもしれません。
無料なので贅沢は言えませんが、繊細な方は寮に入るかどうかを良く検討したほうがいいです。
寮に入るかは自由です。
とはいえ、何よりもまずは稼がなくちゃけいない方にとっては、「寮費が無料かどうか」は死活問題です。
背に腹はかえられません。
これが今、何よりも大事なはずです。
普通にアパート暮らしをすれば、最低でも毎月10万円くらいは生活費がかかってしまいます。
ですから、「貯金目的」の方は寮で生活しながら稼ぐほうが間違いなくいいです。
自動車メーカーは寮費・水道光熱費が無料
まずは自動車メーカー(いわゆる「ボディ系メーカー」)の寮費についてですが、基本的に無料のところがほとんどです。
たとえば、代表的なところですと、
- トヨタ
- スバル
- 日産
- マツダ
- ホンダ
などの会社です。
しかもボディ系メーカーは期間工求人のなかでも給料が高いところが多いです。
つまり、「給料が高くて、寮費も無料」というチョー好待遇なんですね。
部品系メーカーは有料の場合もある
一方、部品系メーカーのほうは、寮費が無料のところもあれば有料のところもあります。
また、部品系メーカーはボディ系に比べて給料が低いところが多いです。
つまり、「給料が少し低くて、寮費が有料」なんです。。
したがって、貯金を最優先させたい方には、部品系よりもボディ系メーカーをおすすめします。
ただし、基本的に部品系メーカーは「軽作業」がメインになります。なので、強いて言えば、部品系のほうが作業負担は軽いです。
- 給料
- 寮環境
- 作業負担
- 勤務地
どの条件を最優先させるかは人それぞれですが、各社の待遇を比較しながら納得できるメーカーを選んでくださいね。
各メーカーの待遇比較を要チェック!
なお、大手メーカーにおける待遇の比較については、次の記事をチェックしましょう。
期間工の寮費をメーカーごとに比較
ここからは、メーカーごとの寮費について、「ボディ系」と「部品系」に分けて一覧で紹介していきます。
ボディ系メーカーの寮費一覧はこちら。↓
【自動車メーカー(ボディ系)の寮費を比較】
自動車メーカー(ボディ系)一覧 | 寮費 |
トヨタ | 無料(水道・光熱費無料) |
豊田自動織機 | 4,500円/月(水道・光熱費を含む) |
スバル | 無料(水道・光熱費無料) |
ホンダ | 無料(水道・光熱費無料) |
日産 | 無料(水道・光熱費無料) |
日産車体 | 無料(水道・光熱費無料) |
オートワークス京都 | 無料(水道・光熱費無料) |
パジェロ製造 | 無料(水道・光熱費無料) |
マツダ | 無料(水道・光熱費無料) |
日産九州 | 無料(水道・光熱費無料) |
いすゞ | 無料(水道・光熱費無料) |
日野 | 無料(水道・光熱費無料) |
スズキ | 無料(水道・光熱費無料) |
小松製作所 | 1万円/月(水道・光熱費を含む) |
クボタ | 無料(水道・光熱費無料) |
※赤字表示は寮費が有料
しかも、水道光熱費も無料です。
普通のアパート暮らしなら、水道光熱費だけでも毎月1万円はかかります。夏や冬になれば毎月2万円もの出費になります。
しかし、期間工の寮に入れば水道光熱費もタダなので、節約して少しでもお金を貯めたい方には助かりますよね。
※なお、豊田自動織機と小松製作所においては寮費が有料です。この2社は期間工求人の中でも給料が特別いいわけではないので、候補から外してもOKですよ。
続いて、部品系メーカーの寮費をチェックしましょう。↓
【部品系メーカーの寮費を比較】
部品系メーカー一覧 | 寮費 |
トヨタ紡織 | 2万円/月(水道・光熱費を含む) |
アイシンAW | 9,500〜10,500円/月(水道・光熱費を含む) |
シーヴイテック | 格安(水道・光熱費無料) |
ジヤトコ | 無料(水道・光熱費無料) |
NTN | 3万円/月(水道・光熱費を含む) |
ブリヂストン | 格安(水道・光熱費を含む) |
住電装プラテック | 無料/4ヶ月間(水道・光熱費無料) |
イーグル工業 | 無料(水道・光熱費無料) |
コマツキャステックス | 無料(水道・光熱費無料) |
※赤字表示は寮費が有料
ご覧のとおり、寮費が無料のところもありますが、有料のメーカーも結構多いです。
寮費だけでも年間10〜30万円くらいの出費になるので、貯金することを考えるとイタい出費ですよね。
反対に、寮費が無料のメーカーを選べば、その分まるっと貯金に回せるわけですから、いかに効率よくお金が貯められるか理解できると思います。
ただ、有料とはいっても格安なので、普通のアパート暮らしよりは全然マシです。
期間工は「圧倒的に貯金しやすい環境」なのは間違いないので、妥協案として部品系メーカーを選ぶのもアリですよ。
期間工の寮での食事代は毎月いくらかかる?
ひとつ勘違いしてはいけないのが、「寮に入っても食費はかかる」ことです。
さすがに食事代まで無料にしてくれるメーカーはないので、その点は理解しておいてくださいね。
とはいうものの、工場や寮の食堂は破格です! しかも、栄養士がきちんとバランスを考えてくれたメニューです。
ちなみに・・・
実は私、大手部品系メーカーの社員食堂でも働いたことがあります。
工場という無機質な職場だからこそ、食事は結構大事なんですね。なので、栄養のことを考えたり、季節ものを取り入れたりと、かなり工夫されているメニューが多いんです。
格安できちんとした食事が食べられるのは、ある意味、工場で働く人の特権と言えるかもしれません。
では、食事代がいくらかかるのかメーカーごとに見てみましょう。↓
【工場・寮の食堂利用料の目安】
メーカー | 1食分の食事代 |
トヨタ | 450〜500円 |
スバル | 250〜450円 |
ホンダ | 250〜450円 |
日産 | 250〜400円 |
日産車体 | 300~700円 |
マツダ | 350円〜 |
日産九州 | 300~350円 |
いすゞ | 130〜450円 |
スズキ | 100〜200円 |
クボタ | 250~500円 |
トヨタ紡織 | 350円〜 |
アイシンAW | 400〜500円 |
アイシン機工 | 400〜500円 |
ジヤトコ | 280円〜 |
NTN | 100円〜 |
ブリヂストン | 300~500円 |
住電装プラテック | 300~400円 |
イーグル工業 | 160~360円 |
コマツキャステックス | 350~500円 |
食堂のメニューは、
- 定食パターン
- 好きな単品を選ぶパターン
の2つがあります。
どのメニューを選ぶか、またメーカーによっても料金は異なりますが、平均すると「1食300〜400円程度」になるはずです。
ちなみに、私が工場で働いていたときは「食べ盛り」だったということもあり、1食だいたい400〜450円くらいでした。
ちょっとケチれば300円くらいで済むときもありますし、逆にお腹が空いているときは500円以上かかるときもありました。
基本、1日3食として考えると、工場勤務&寮生活でかかる食事代はこれくらいです。↓
【寮生活の食事代】
1食分 | 300〜400円 |
1日分(3食) | 900〜1,200円 |
1ヶ月分(30日) | 2.7〜3.6万円 |
日によっては安いメニューを選んだり、休日は食事を抜いたりすることもあります。
したがって、寮で生活する場合、食事代は「毎月約3万円」くらいになるはずです。
(年間 約36万円)
たとえ寮費が無料でも、食事代だけはどうしてもかかってしまうので、そのことは頭に入れておいてくださいね。
「寮生活」と「賃貸アパートで一人暮らし」の生活費を比較
ここまでの説明で、期間工がいかに生活費を節約できる環境で、貯金しやすい環境だということが納得できたかと思います。
- 寮費が無料
- 食事代が格安
この2つのメリットは期間工の特権です。
では「寮生活」と「賃貸暮らし」で生活費がいくら違ってくるのでしょうか。
まずは賃貸暮らしの生活費をざっくり計算してみますね。↓
【賃貸アパート暮らしで最低限かかる生活費】
項目 | 金額/月 |
家賃 | 60,000円 |
電気代 | 5,000円 |
ガス代 | 3,000円 |
水道代 | 2,000円 |
食費 | 45,000円 |
合計 | 11.5万円 |
※娯楽などによる出費は含めていません。
賃貸アパートであれば、当然ながら家賃や光熱費がかかります。また、寮とは違って食堂もないので、コンビニ弁当や外食に頼ることも多くなります。そうなれば、食費も高く付きます。
トータルすると、賃貸暮らしの生活費は最低でも毎月11.5万円程度はかかります。
では、「寮生活」と「賃貸暮らし」それぞれで年間いくらの生活費がかかるのか、また、どれくらいの差が生じるのかを見てみましょう。↓
「寮生活」V.S.「賃貸暮らし」生活費の比較!
寮生活 | 賃貸暮らし | |
家賃 | 0円 | 6万円 |
水道・光熱費 | 0円 | 1万円 |
食事代/月 | 3万円 | 4.5万円 |
1ヶ月の生活費 | 3万円 | 11.5万円 |
1年間の生活費→ | 36万円 | 138万円 |
※娯楽などによる出費は含めていません。
- 寮生活の場合、主にかかるのは食事代だけ。なので、年間で36万円の出費です。
- 一方、賃貸暮らしは年間138万円もの出費になります。
したがって、それぞれの生活費を比べてみると、
これが結論です。
貯金目的ならダンゼン寮生活!
もちろん「寮」と「賃貸アパート」のどちらで生活しても給料は変わりません。つまり、稼げることは確定しています。
なので、自分でアパートを借りても、がんばれば150〜200万円くらいは貯金できると思います。
しかし「賃貸暮らし」に比べ、「寮生活」は100万円以上も節約できます。つまり、そのお金をまるっと貯金に回せるわけです。
したがって、寮で生活しながら働けば、年間で250〜300万円近くは貯金ができます。
【貯金額の比較】
- 賃貸暮らし:150〜200万円
- 寮生活:250〜300万円
お金を貯めたい方にとって、この差はデカいです!
寮費が無料のメーカーを選んで期間工のメリットを最大限活用すべし!
期間工の寮は無料で使える分、もちろん「華やかな生活」とは言えませんが、あなたが思っているよりも寮生活はごくごく普通です。
「畳でざこ寝」みたいなイメージがあるかもしれませんが、それは一昔まえの話。
従業員に健全な生活を送ってもらうための寮環境は整っていますし、きちんと個室も用意されています。
正直なところ、あまり寮生活にビビらなくても大丈夫です!
もし何らかの事情でお金を貯めなければいけないのであれば、「期間工の特権」を最大限に活用するべきです。
きちんと稼ぎ、きちんとお金を貯めることを第一に考え、そのうえで応募するメーカーを選ぶことが大事だと思います。
給料が高い期間工求人を選ぶのが大前提!
ただし!
なので、同じ期間、同じような仕事をするのであれば、「より稼げるメーカー」を選ばないと損です!!
しかし、結局どこが稼げるのか分からないから悩んでしまいますよね。
でも大丈夫。きちんと「本当に稼げるメーカー」を厳選しておきました。↓