期間工で1年以上働くつもりの方であれば、
「期間工って年収でいくら稼げるんだろ?」
「年収の高いメーカーはどこ?」
「結局、年間の手取りはいくらになる?」
とこのように、年間の給与について知りたいのではないでしょうか。
期間工の平均年収は約450万円。
ただ、この金額は上位10社の平均になるので、メーカーによっては年収がこれより全然低いところもありますし、反対に平均年収よりもっと稼げるメーカーもあります。年収ベースで比較すると、給与に100万円以上の差が生じるのはざらです。
であれば当然、少しでも好条件のメーカーを選び、より多く稼げたほうが良いですよね。
そこで今回は、期間従業員の年収が高いメーカー10社をランキング形式で紹介します。合わせて、年間の手取りがいくらになるのかも解説します。
目次
年収(1年間における給与の総支給)を比較することが重要
期間工の給与には、
- 月収(基本給、残業代、深夜手当など)
- 入社祝い金(入社後、お祝いでもらえるお金)
- 満了慰労金(契約満了のボーナス、皆勤手当)
- 各種手当(赴任手当、契約更新手当、長期連休手当、食事手当など)
といった手当が含まれます。
したがって、これら全ての手当を合わせた「総支給」を計算する必要があります。
さらに、その総支給をメーカーごとに比較することが重要です。
時給の高さに目を奪われ、求人選びに失敗…
私がはじめて期間工で働いたアイシンAWは「時給1,420円」と、基本給がかなり高いです。
実際、それに惹かれて応募したんですが、アイシンAWは正直、入社祝い金やボーナスがそこまで高くありません。年収400万円級の待遇です。
決して悪い金額ではありませんし、当時は満足していました。
しかし、もっと稼げる会社があることを知っていれば、間違いなくアイシンAWは選ばなかったでしょう。
とこのように、求人に書かれている「日給いくら」「入社祝い金いくら」「ボーナスいくら」といった情報だけでは、本当に稼げるかどうかをジャッジすることはできません。
ところがネット上を探しても、各社の年収(総支給)をズバッと比較している情報はほとんど見当たらないのが実状です。
というわけで、ここから期間工の年収(総支給)が高い上位10社をランキング紹介します。
なお、期間工は最長2年11ヶ月(約3年)まで働けるため、1年目・2年目・3年目の年収を順番に比較していきますね。
期間工1年目の年収比較ランキング
まずは、期間工1年目の年収ランキングです。
【期間工1年目の年収ランキングTOP10】
ランキング | 1年目の年収 |
1位:トヨタ | 496万円 |
2位:マツダ | 462万円 |
3位:日産(追浜工場) | 454万円 |
4位:日産(横浜工場) | 453万円 |
5位:日産車体 | 453万円 |
6位:いすゞ | 452万円 |
7位:スバル | 451万円 |
8位:日野 | 446万円 |
9位:ホンダ(鈴鹿製作所) | 445万円 |
10位:日産九州 | 438万円 |
※すべて同じ労働条件で給料を計算しています。
※上記の金額は、すべての手当を含めた「総支給額」です。
※日産は勤務地によって待遇が異なります。
上位10社の1年目の年収は400万円を軽く超えます。さらに、トップクラスのメーカーは年収450万円オーバー!
未経験からのスタートでも、これだけ稼げるのはスゴいですよね。
しかし、金額をよく比べてみると、上位10社のなかでも年収に数十万円もの差が生じます。
さらに下位のメーカーともなれば、年収200〜300万円台のところも結構多いです。
せっかく稼ぐために働くのですから、最低でも「年収400万円以上」のメーカーを選ぶようにしてください。

期間工2年目の年収比較ランキング
続いて、期間工2年目の年収ランキングです。
【期間工2年目の年収ランキングTOP10】
ランキング | 2年目の年収 |
1位:トヨタ | 459万円 |
2位:日野 | 456万円 |
3位:日産(追浜工場) | 448万円 |
4位:ホンダ(鈴鹿製作所) | 443万円 |
5位:いすゞ | 437万円 |
6位:スバル | 437万円 |
7位:日産(横浜工場) | 433万円 |
8位:日産(栃木工場) | 431万円 |
9位:ホンダ(埼玉製作所) | 428万円 |
10位:日産九州 | 427万円 |
※すべて同じ労働条件で給料を計算しています。
※上記の金額は、すべての手当を含めた「総支給額」です。
※日産は勤務地によって待遇が異なります。
1年目は「入社祝い金」が含まれますが、2年目はありません。したがって、2年目の年収はやや下がります。
とはいえ、基本給や満了金がアップするメーカーも多いため、上位10社においては年収430〜460万円くらいは稼げます。
ただ、ここでもメーカーによって年収に数十万円の差が開いています。下位と比べると、その差は100万円以上にもなります。
クドいようですが、「できるだけ稼げるメーカー」に入らないと確実に損です!
期間工3年目の年収比較ランキング
期間従業員は長く働くほど優遇されるため、給与も年々アップします。
しかし、そのあたりのルールは会社によって異なるため、3年目の年収はTOP10のなかでもかなり差が開く結果となりました。
期間工3年目の年収ランキングはこちらです。
【期間工3年目の年収ランキングTOP10】
ランキング | 3年目の年収 |
1位:トヨタ | 507万円 |
2位:スバル | 467万円 |
3位:マツダ | 452万円 |
4位:日産(追浜工場) | 451万円 |
5位:ホンダ(鈴鹿製作所) | 443万円 |
6位:いすゞ | 437万円 |
7位:日産(横浜工場) | 433万円 |
8位:日産(栃木工場) | 431万円 |
9位:ホンダ(埼玉製作所) | 428万円 |
10位:小松製作所(大阪工場) | 427万円 |
※すべて同じ労働条件で給料を計算しています。
※上記の金額は、すべての手当を含めた「総支給額」です。
※日産は勤務地によって待遇が異なります。
ご覧のとおり、上位10社の年収を比べると、その差は80万円。もちろん、ランキング外のメーカーは年収がもっと低く、その差は最大でナント240万円にも及びます。
これだけ年収に差が開いてしまうのは、主に次のような要因があります。
【年収に差がつく要因】
- 基本給の差
- 満了慰労金の差
- 各種手当の金額の差、または有無
同じ業態でも会社によって給料が違うのは、良くある話ですよね。これは正社員に限らず、期間従業員でも同じこと。
であれば、やはり給料のいいメーカーを選ぶほうが賢明です。
期間工で年収500万円以上稼げるのは「トヨタ自動車」
トヨタは1〜3年目の年収において、すべてで第1位。3年目では年収がナント500万円超えです!
ただ、トヨタの仕事が特別にキツいわけではありません。どのメーカーも仕事内容は似たようなものです。
トヨタが他社より稼げる理由とは?
では、なぜトヨタ期間工の給料はここまで良いのでしょうか。
トヨタは他社よりも生産量が多く、それだけ多くの人員が欠かせません。そこでたくさんある求人のなかからトヨタに応募してもらうには、待遇を良くして差別化を図る必要があります。
また単純に、トヨタは会社としての利益が他社よりも大きいので、その分、社員の給料に還元してくれているというのもあります。
細かな理由はあまり気にしなくてもいいんですが、とにかく「トヨタは他社より待遇がいい」というのは間違いありません。
正直なところ、どの会社、どの部署にいっても、仕事は慣れの問題。会社選びで失敗した私の経験からも、やっぱりどうせ働くなら少しでも多く稼げる会社に入ったほうがイイに決まってます!
そういう意味で、これから期間工で働こうとしている方にとっては、トヨタが最も有力な候補になるのではないでしょうか。
期間工3年間(フル満了)の総支給ランキング
ここまでは、1年ごとの年収を比較してきましたが、果たして、約3年間をトータルすると総支給はいくらになるのでしょうか? また、上位10社はどこになるでしょうか?
期間工約3年の総支給ランキングがこちら。
【期間工2年11ヶ月の総支給比較ランキングTOP10】
ランキング | フル満了(2年11ヶ月)の総支給額 |
1位:トヨタ | 1,462万円 |
2位:スバル | 1,355万円 |
3位:日産(追浜工場) | 1,353万円 |
4位:マツダ | 1,338万円 |
5位:ホンダ(鈴鹿製作所) | 1,331万円 |
6位:いすゞ | 1,326万円 |
7位:日産(横浜工場) | 1,319万円 |
8位:日産(栃木工場) | 1,298万円 |
9位:日産車体 | 1,295万円 |
10位:ホンダ(埼玉製作所) | 1,291万円 |
※すべて同じ労働条件で給料を計算しています。
※上記の金額は、すべての手当を含めた「総支給額」です。
※日産は勤務地によって待遇が異なります。
上位10社なら約3年で相当稼げるのが理解できると思います。
ただし、年収の差が積み重なるため、総支給ではさらに大きな差となります。「1位のトヨタ」と「10位のホンダ(埼玉)」を比べると、総支給は170万円も違います。
もちろん勤務地などの条件でメーカーを選ぶのもアリですが、給料で選ぶなら上記ランキングの1〜5位あたりが候補としては有力です。
上位10社の求人を一覧で見られる求人サイト
なお、ランキングで気になるメーカーがあり、今すぐに求人情報をチェックしたい方は「期間工.jp」という求人サイトをご覧になってください。
このサイトは期間工求人に特化しており、紹介されているメーカー数も業界トップクラス。そのため、期間工の仕事を探している方にはダントツで人気のある求人サイトです。
もし求人情報を見て「いいな」と思えば、そのまま応募もできます。あるいは、コーディネーターに相談しながら応募先を選ぶこともできます。
「期間工.jp」のサービスは完全無料なので、ぜひ活用してくださいね。
期間工の平均年収はいくら?
ここまで、1〜3年目の年収ランキングを紹介してきましたが、その上位10社を平均すると、以下の金額になります。
【期間工の平均年収】
平均年収 ※ランキング上位10社 |
|
1年目 | 454万円 |
2年目 | 438万円 |
3年目 | 449万円 |
トータル | 1,337万円 |
※ここでの金額は、上記ランキング1〜10位の平均年収になります。
期間工の平均年収は、おおよそ450万円程度。学歴も職歴も関係なく、未経験でもやれる仕事でこれだけ稼げるのは期間工ぐらいでしょう。
ただし前述したように、会社選びで失敗すると年収400万円はおろか、年収300万円を切ってしまうこともあります。
期間工と一般企業の平均年収を比較
ちなみに、期間工の年収がいかに高いか理解してもらうために、一般的な平均年収と比較してみますね。↓
平均年収 | |
期間工 | 447万円 |
一般企業の20代 | 346万円 |
一般企業の30代 | 452万円 |
20代の平均年収と比べると、期間工の年収は100万円も高いです。なので、とくに若い人は、期間工で働けば同年代の平均年収を軽く超えます。
「期間工の平均年収」は「30代の平均年収」とほぼ一緒です。
ただ一般企業の場合、大学まで進学して、その後、会社員として10年以上務めている人も含まれます。
一方、期間工は学歴・職歴不問、未経験入社でいきなり年収450万円ですから、いかに稼ぎやすいか理解できると思います。
稼げない仕事とはサヨナラ…
私自身、「週休1日、毎日14時間労働、年収300万円」という、世間の平均年収には到底及ばない待遇で働いていました。
年収400万円なんていうのは、夢のまた夢。。
しかし、失業したときに知ったのが「期間工」でした。
- 特別なスキルがいらない
- 採用率が高い
- きっちり休みが取れる
- 残業は多くても2〜3時間(もちろん手当がつく)
前職に比べ、期間工のほうが労働環境は圧倒的に良かったです。さらに、想像もできなかった「年収400万円」の壁を楽々と越えることもできました。
年収というのは、職種に大きく左右されます。なかには、私のように「がんばって働いても全然稼げない!」なんて方もいるのではないでしょうか?
しかし期間工なら、そんなジレンマを解消できます。なぜなら、単純作業に見合わないくらい年収が高いからです。
もし今の給与に不満を感じているのであれば、ぜひ期間工で働いてみてください。おそらく、今までの仕事よりも遙かに稼ぎやすいと思います。
期間工の手取り年収はいくら?
ここまでは「年収ランキング」を紹介してきました。
ただ、あくまでも総支給になるので、その金額がまるっと振り込まれるわけではありません。当然ながら、給料から「税金」が引かれ、残りが支給されます。
いわゆる「手取り」です。
結局、大事なのは「給料がいくら振り込まれるか」なので、手取り年収が気になりますよね。
手取り年収を計算するのはカンタンで、
この式に当てはめればOKです。
給与から天引きされる税金は、以下のとおり。
期間工の場合、給料から引かれる税金は毎月4〜5万円くらいになるはずです。高く見積もっても、年間で60万円程度。
したがって、「年収」から「税金60万円」を引けば、おおよその「手取り年収」がわかります。
というわけで、上記の年収ランキングをもとに、ここからは「手取り」が高いメーカーを5社に絞って紹介します。
期間工1年目の手取り年収ランキングTOP5
ランキング | 総支給 | 手取り年収 |
トヨタ | 496万円 | 436万円 |
マツダ | 462万円 | 402万円 |
日産(追浜工場) | 454万円 | 394万円 |
日産(横浜工場) | 453万円 | 393万円 |
日産車体 | 453万円 | 393万円 |
※1年目の年収ランキング1〜5位の「手取り」になります。
1年目は入社祝い金があるので、年収は非常に高くなります。たとえ税金(約60万円)を引かれても、かなりの金額が「手取り」として支給されます。
とくにトヨタ、マツダは手取りでも400万円超えですから、貯金するにもいい環境ですよ。
期間工2年目の手取り年収ランキングTOP5
ランキング | 総支給 | 手取り年収 |
トヨタ | 459万円 | 399万円 |
日野 | 456万円 | 396万円 |
日産(追浜工場) | 448万円 | 388万円 |
ホンダ(鈴鹿製作所) | 443万円 | 383万円 |
いすゞ | 437万円 | 377万円 |
※2年目の年収ランキング1〜5位の「手取り」になります。
2年目は入社祝い金がないので、その分、どうしても手取りは減ってしまいます。
とはいっても、上位5社は手取りで370〜400万円もあるので、生活費を引いても、手元には十分残せるはずです。
期間工3年目の手取り年収ランキングTOP5
ランキング | 総支給 | 手取り年収 |
トヨタ | 507万円 | 447万円 |
スバル | 467万円 | 407万円 |
マツダ | 452万円 | 392万円 |
日産(追浜工場) | 451万円 | 391万円 |
ホンダ(鈴鹿製作所) | 443万円 | 383万円 |
※3年目の年収ランキング1〜5位の「手取り」になります。
3年目はさらに優遇されて給与もアップするため、その分、手取りも若干上がります。なかでも、トヨタは3年目の年収が507万円(手取り447万円)とズバ抜けています。
実は、給与から引かれる税額は「所得」に応じて決まるため、会社による違いはほとんどありません。ですから、年収が高いメーカーを選べば、必然的に手取りも多くなります。
したがって、シンプルに「年収が高いメーカー」を選ぶことが重要になります。
→期間工で働くとお金はいくら貯まる?
まとめ:期間工の年収ランキング総合ベスト5
このページでは、期間工の年収をランキング形式で紹介してきました。
しかし、今回紹介したのは「上位10社」のみ。当然ながら、ランキングに入っていない下位のメーカーは年収がもっと低いです。
たとえば、1年目で450万円以上稼げるメーカーもあれば、300万円くらいしか稼げないところもあります。
であれば、「できるだけ稼げるメーカー」を選ぶべきだと、私は考えます。
その際は、ぜひ上記の「年収ランキング」を参考にしてくださいね。
なお、年収の高さはもちろんのこと、そのほかの待遇も気になるところだと思います。それらを総合的に踏まえ、最も稼げて、最もおすすめできるメーカーはこちら。