お金を貯めるために、これから期間工で寮生活を始める方もいるかと思います。
でも、普通の一人暮らしとは勝手が違うので、何を持っていけばいいのかイマイチ分からないですよね。
寮は個室ですが、6畳ほどしかありません。モノを何でもかんでも持ち込むと、部屋が狭くなってしまいます。
それに荷物が多いと引っ越しが大変ですし、すぐに辞めたくなるかもしれません。
ですから、モノは必要に応じて少しずつ買い足していくことをオススメします。
そこで今回は、
- 赴任時に最低限もっていきたい荷物
- 後々の寮生活で必要なもの
を紹介します。
目次
赴任時の荷物はスーツケース1個分(必要最低限)に留めておくのが鉄則
寮生活とはいえ、できるだけ不便がないように色々と持っていきたい気持ちは分かります。
しかし実際は、極力少なめの荷物で入寮する方がほとんど。それこそ、スーツケースに収まるくらいの必要最低限の荷物量です。
それには、きちんと理由があります。↓
●必要な家電は揃っている
基本的にどの会社でも、寮には冷蔵庫や洗濯機、テレビ、エアコンなどの家電がすでに揃っています。
●部屋が狭い
あなたが自由に使えるのは6畳一間くらいのスペースです。そこにモノを色々置きすぎると、部屋が狭くなってしまいます。
●引っ越しが大変になる
単純に、荷物量が増えれば引っ越しが大変になりますし、それだけ費用も高く付きます。
●契約を打ち切られ、長期で働けないケースもある
長期であれば生活品を充実させたいところですが、会社の都合で契約を打ち切れらることもあります。
そうなれば、せっかくモノを揃えてもムダになってしまいます。
●最悪、健康診断で引っかかって入社すらできないこともある
希なケースですが、入社してすぐに受ける健康診断で異常が見つかると、働けないことも考えられます。
この場合も、寮に持ち込んだ荷物をすぐに出す羽目になります。
●すぐに辞めたくなるかもしれない
寮生活や仕事が合わずに、すぐに辞めたくなる可能性もあります。はじめから用意周到に準備しすぎると、取り越し苦労になります。
これらの理由から、はじめに寮へ持ち込む荷物は少なめにすることをオススメします。
そして、実際に生活していく内に本当に必要なものが見えてくるはずですから、後々、必要に応じて買い揃えていくのがベターです。
そのほうがモノを無駄に買ったり、増えてしまったりするのを防げます。
入寮するときの持ち物11選
ここからは、寮へ入るときの必需品を具体的に紹介していきます。
サンダル・スリッパ
基本的に、どの会社でも寮内は外履きを脱がなければいけません。したがって、寮専用の履き物が必要になります。
サンダル、クロックス、スリッパなどが一番無難ですが、いずれにしても少し厚手の丈夫なものを選びましょう。
服・インナー
言うまでもありませんが、着るモノは必須です。とくにロンTはオン・オフどちらでも使えるので重宝します。
タオル
タオルも日常生活で欠かせないですよね。お風呂や洗面で使いますし、もちろん仕事でも必要になります。
ただ、タオルは部屋で乾かして使いまわしできるので、バスタオルを含めて5〜6枚で足りると思います。
洗面用具
工場勤務とはいえ、身だしなみは大事です。
【歯ブラシ】
多分、工場では歯を磨かないと思うので、朝晩の歯磨きは念入りに。
【ひげ剃り】
ひげ剃りはついついサボりがちですが、最低でも週に2〜3回は手入れしたいところです。
【整髪料】
仕事の日は何も付けない人も多いですが、休みに出かけるときくらいはキメたいですよね。
爪切り・耳かき
この2つも絶対に必要です。仕事をしていると爪に汚れた溜まることも多いので、とくに爪切りは忘れないようにしてください。
ドライヤー
髪を「乾かす派」の方は初日から使います。
傘
意外と盲点ですが、傘も必需品です。忘れたときのことも考えると、できれば寮と職場に1本ずつ置いておくのがベターです。
水筒・コップ
【水筒】
水筒もあった方が良いです。
一応、職場にはウォータークーラーや自販機もありますが、自分の好きなものを好きなタイミングで飲むには水筒が必要になります。
【コップ】
寮ではコップも使いますよね。朝のコーヒーや歯磨き用で、最低1つは必要です。
↑おすすめは2層式のマグカップ。温でも冷でも保温性が高いので使えますよ。
洗濯物干し・ハンガー
【洗濯物干し】
乾燥機が空いていなくて部屋干しするときに必須なアイテムです。タオルをちょっと干したいときにも重宝しますよね。
【ハンガー】
ハンガーは部屋に2〜3個あるかもしれませんが、それだけでは全然足りません。クローク用と洗濯用で最低でも10個はほしいところです。
ただ後からでも、近所の薬局とかですぐに買えます。
電源タップ・延長コード
スマホ、ノートPCの充電、電気ケトル、ゲーム機など、いざという時にないと困るのが電源タップです。
写真のように大きなモノでなくても、三つ叉(タコ足配線)くらいはあった方が良いですよ。
スマホ・ノートPC
言うまでもありませんが、スマホは必須です。パソコンを持っている方は、それも持っていきましょう。
以上が、私の経験上、寮生活で絶対なくてはならない必需品です。
自分で持っていけない荷物は事前に郵送できる
人によって持っていきたいモノ、荷物量は違うと思います。
スーツケース1個でサクッと引っ越しできればいいんですが、量が多くなれば、手持ちだけで運べないことも考えられます。
その場合は、ダンボールに荷物をまとめ、事前に寮へ送りつければOKです。
まだ赴任していなくても、寮の管理人が受け取って預かってくれます。
(※会社によってルールは異なるので、必ず確認してから荷物を送りましょう。)
あるいは、実家や自宅から出稼ぎにいく方は、あとから家族に送ってもらうこともできます。
寮生活に慣れてきたら揃えたい必要なもの9選
上記では、寮生活初日から使う必需品を紹介しました。
ただ、それだけあれば事足りるかと言うと、そうではありません。
あくまで必要最低限のモノだけなので、まともな生活を送ろうと思ったら、まだまだ必要なモノはあります。
ここからは、寮生活にすこし慣れてきてから揃えていきたいアイテムを紹介します。
テーブル
かなり早い段階で、テーブルは欲しくなってくるはずです。
私が寮に入ったとき、最初はダンボールを逆さにしてテーブル代わりに使っていました。
しかし、ダンボールだと何かと不安定ですし、体重も掛けられません。
何よりみすぼらしいですよね。
写真のようなちゃんとしたテーブルでなくてもいいので、せめて「折りたたみ式のちゃぶ台」くらいはあった方がいいです。
座椅子・座布団
【座椅子】
あと椅子も必要です。
好みにもよりますが、寮生活には座椅子が一番適していると思います。
ベッドや布団でゴロゴロするのもいいんですが、長時間になると、それはそれで疲れます。
【座布団】
あるいは座布団なんかも意外と重宝します。座ったり寝そべったりと自由自在!
掃除道具(掃除機・コロコロ・ほうき)
部屋は自分で掃除することになるので、掃除道具も必須です。
ただ、6畳一間くらいのスペースしかないので、簡単にパパッと掃除できるものさえあれば十分だと思います。
【掃除機】
大がかりなモノは必要ありませんが、コードレスやハンディタイプの掃除機があると理想的です。
※使う時間帯には注意してくださいね。
【コロコロ】
コロコロは必需品ではありませんが、布団やベッドのホコリを取るときなどは重宝します。
【ほうき】
掃除機がなくても、ホウキさえあれば何とかなります。掃除機みたいに騒音がないので、いつでも好きなときにササッと掃除できます。
電気ケトル
後々、電気ケトルも欲しくなってくるでしょう。
たとえば、カップラーメンを食べたり、インスタントコーヒーを入れたりするときには欠かせません。
ポケットWi-Fi
工場生活はオフの時間が意外と多いです。
ヒマなときにスマホで動画を見まくっていると、気づいたら「通信速度制限」がかかっていることも良くあります。
(ネット回線が重すぎて、表示がめっちゃ遅くなるアレです・・・)
ですから、ネット環境は思いのほか重要です。
そこでオススメなのが「モバイルWi-Fi」。
かなりコンパクトですし、もちろん面倒な工事も一切必要ありません。それにワイヤレスなので、外にも持って行けます。
ちなみに、私が使っているWiMAXは月額4,700円くらい。寮生活に慣れてきたら検討してみましょう。
カード明細より↑
(※なお、通信可能な地域が制限されることもあります。寮で使えるか、契約前に必ず確認するようにしてください。)
ランドリーバスケット
いわゆる「洗濯かご」のことです。
正直、ビニール袋でも代用できますが、大物を洗ったり、洗濯物がたまったりするときは、あると便利ですよ。
ロープ・物干しラック
乾燥機が設置されている寮もありますが、ないところもあります。乾燥機があっても、満員御礼で使えないこともしばしば。
そんなときに便利なのがコレ。
【ロープ】
部屋干しする際に、洗濯物をかけるためのロープです。濡れたタオルをサッと干すときにも使えます。
【物干しラック】
物干しラックも同様、部屋干しするときに重宝します。また、作業着やアウターをパッと掛けたいときにも便利です。
ただ場所を取るので、買うのであれば、折りたためるヤツがいいと思います。
消臭剤
一つの部屋でずっと生活していると、そのうち男臭が気になってきます。
そんなときの必須アイテムがこれ。
布団やカーテンは丸洗いできませんが、消臭剤をシュシュッとしておけば、仕事から帰ってきたときの爽快感が違います。
自転車
会社によっては自転車がレンタルできるところもありますが、ないところだと自転車が必要になるかもしれません。
どれも緊急で使うことはありませんが、後々必要になってくる可能性は高いです。
ひとまず期間工の生活に慣れてから、必要なものは徐々に買い足していくことをオススメします。
入社手続きの必要書類も忘れずに!
忘れてはいけないのが、入社書類です。これも「持ち物リスト」に必ず入れておいてくださいね。
会社から求められる必要書類は、以下のとおりです。
入社手続きの必要書類
- 誓約書
- 雇用保険被保険者証
- 前勤務先の源泉徴収票
- 身分証明書やそのコピー(運転免許書・パスポート・マイナンバーカードなど)
- 年金手帳
- 住民票(メーカーによっては必要)
- 印鑑
- 銀行通帳、キャッシュカード
※必要書類はメーカーによって異なります。
必要書類が揃っていないと入社できないので、くれぐれも忘れないよう注意してください。
あと、筆記用具と書類を入れるクリアファイルも必要になります。
〈健康診断に向けた対策〉
ちなみに、入社1〜2日目に健康診断があります。
万が一でも落とされないよう、検査項目と健康診断までの心構えをチェックしておきましょう。
家具など一人暮らしの荷物が多いときは「一時預かりサービス」が便利
ところが、今まで一人暮らしをしていて、赴任を機にアパートを解約する場合、ひとつ大きな問題があります。
それは、今まで使っていた家具、家電の行き場です。
さすがに寮に全部持ち込むわけにはいきませんし、寮には家電も揃っています。
では、行き場を失った家財はどうするべきでしょうか?
選択肢その1:荷物預かりサービスを使う
家財をすべて処分してしまうと、次に一人暮らしを始めるときに、また一式を買いそろえなくてはいけません。さすがに、それは勿体ないです。
その場合、最も現実的なのは「荷物預かりサービス」を利用することです。
たとえば、トランクルームやコンテナ倉庫を借りれば、期間工で働く間、荷物をまとめて置いておくことができます。
ネットで「荷物預かり 地名」などのキーワードで検索すると、さまざまなサービスが見つかるはずです。
あるいは、ダンボールサイズの荷物を預けたいときは、サマーポケットなどのサービスも人気があります。
いずれにしても、荷物はすべて寮に持ち込むのではなく、一定期間は「荷物預かりサービス」を使い、そこで保管してもらいましょう。
選択肢その2:アパートを契約したままにする
いま住んでいるところの家賃が安く、なおかつ寮生活を長く続けるつもりのない方は、アパートを解約せずにそのままにしておくのも一つの方法です。
期間工で働く間、数ヶ月の家賃はムダになりますが、退職後、すぐに帰れる家があるのは大きいです。
ただ、長期で働くつもりの方は、この方法だとさずがに家賃がかかりすぎてしまうので、一度、解約することをオススメします。
選択肢その3:不用品は一切処分する
「そんな大した家財もないし、また必要になれば買い替えればいいや」という考えの方は、寮に入るまえに不用品はすべて処分するのが賢明です。
そうすればムダな料金もかかりませんし、次の引っ越しも制約されることなく、非常に身軽な状態になれます。
ちょっと勇氣がいるかもしれませんが、その代わり、「期間工でしっかり稼ぐぞ!」と覚悟も決まります。
寮は家賃・水道光熱費がかからないので、お金を貯めるには圧倒的に有利な環境です。
しかし、今までの生活との兼ね合いを考えると、少々不便なこともあるかもしれません。
いずれにしても、金銭的にできるだけ損のないような方法を選んでほしいと思います。
まとめ
寮生活に不安を感じるかもしれませんが、「住めば都」という言葉があるように、慣れれば寮も意外と快適です。
ただ、一人に与えられたスペースはそう広くないので、極力、荷物は少なめからスタートするのが賢明だと思います。
その後、生活に慣れれば、本当に必要なモノも分かってくるはずなので、その時点でアイテムを買い足していくことをオススメします。