「妻子持ち」ともなると仕事選びはとくに慎重になるものですが、そんなあなたも色々と悩んだ末に期間工で働くことを検討しているのではないでしょうか?
期間工なら未経験でもすぐに高収入が得られるので、「現状の応急処置」としてはおすすめです。
実際に私も期間工で働いて、経済的ピンチを凌いだ経験が2回あります。
しかし、期間工は「期限付きの雇用」なので、それでずっと生活していくことは考えないほうが良いです。
そこで、以下の3つの選択肢をご提案します。
- 期間工で稼ぎながら転職活動を進める
- 大手メーカーで期間工から正社員をめざす
- はじめから正社員の工場求人を探す
期間工で働けば年収420〜450万円くらいは稼げるので、とりあえず食うに困ることはありません。
それをステップにどうするかはあなた次第ですが、現状を打開するために期間工で働くことは有効な手段だと思います。
あるいは、すぐに正社員になれる工場仕事を探すのもひとつの選択肢になるでしょう。
難しいところだと思いますが、とにかく生活に困らないような方法を考えることが最優先です。
というわけで今回は、妻子持ちのあなたが今後どのような進路を取るべきか、ご提案した3つの選択肢をもとに一緒に考えてみたいと思います。
妻子持ちが期間工で働くメリット・デメリット
まずは、あなたのような妻子持ちの方が期間工で働くメリットとデメリットを理解しておきましょう。
期間工で働くメリット
- 未経験でも採用率が高い
- 大手メーカーで働ける
- すぐに高収入を得られる
- 寮費無料だから単身赴任が可能(お金が貯まる)
- 正社員へのキャリアアップも可能
学歴や職歴に関係なく未経験でもすぐに高収入が得られるのが、期間工の最大のメリットです。
ほとんどのメーカーでは社員寮が無料で使え、赴任旅費も支給されるので、ほとんど金銭的負担がなく単身赴任(出稼ぎ)ができます。
また、あなたの頑張り次第では、大手メーカーの正社員にそのままキャリアアップすることも可能です。
期間工で働くデメリット
- 期限付きの雇用
- ライン工だから将来役立つ特別なスキルが身につかない
- 残業が少ないと給料も減る
- 正社員になれない可能性もある
期間工の契約は「最長2年11ヶ月まで」と決まっており、生産状況によっては契約更新が途中で打ち切られる場合もあります。
複数社を渡り歩いたり再入社したりすれば期間工を続けることは可能ですが、雇用が安定する仕事ではありません。
また、上記のとおり、期間工から正社員になれる可能性もありますが、逆になれない可能性も十分にあるわけです。
このように、期間工には良い点・悪い点があります。
ですから、経験者の私としては、「期間工」をひとつのステップとして考えるのが非常に有効だと思います。
妻子持ちが将来のために取るべき3つの選択肢とは
それでは、妻子持ちという現状から、どのような選択肢があるのか考えてみましょう。
大きく分けると①〜③の選択肢があり、さらに単身赴任できるかどうかで「仕事の選び方」がA〜Dに別れます。
以下の選択肢のうち、あなたにとってどれが妥当か一度検討してみてください。
以下では、それぞれの選択肢について詳しく説明します。
①期間工をしながら転職活動する
家庭を持っている方なら、やっぱり正社員で働くのが理想ではないでしょうか?
でも、転職がそう簡単にうまくいったら苦労しないですよね。
それに、本気で転職活動をしようと思ったら、それなりに時間はかかります。
しかし、その間に無収入が続けば、状況はますます厳しいものになります。
ですから、期間工で収入を確保しながら転職活動することを考えてみましょう。
そうすれば当面は食うに困ることはないですし、将来についてじっくり考える時間もつくれます。
②期間工から正社員をめざす
前述したように、大手メーカーで期間工として働きながら、正社員へのキャリアアップをめざすこともできます。
どの会社も「正社員登用制度」があるので、マジメに働いて上司からの信頼を勝ち取ることが正社員になるためには必要です。
③すぐに正社員として工場で働く
ただ、中には「すぐにでも正社員になりたい」と気持ちが焦る人もいるでしょう。
むしろ家族がいれば、焦るほうが当然かもしれません。
そういう方は、未経験から始められて、なおかつ、期間工と同じレベルで稼げる「製造業の正社員求人」を検討してみましょう。
それでは、A〜Dの選択肢ごとに、仕事の見つけ方を詳しく見ていきたいと思います。
A:できるだけ稼げる期間工求人を探す
期間工で働きながら転職活動を進めたい方で、なおかつ単身赴任ができる場合は、全国にある求人からできるだけ高収入の会社を選びましょう。
期間工は稼げると言われますが、実際、メーカーによって給料は全然違うからです。
たとえば、A社は年収450万円なのに、B社は年収350万円しか稼げないケースもあります。
ですから単身赴任中、家族を少しでも安心させるよう、できるだけ多く稼げるメーカーに応募することをおすすめします。
家族持ちが優遇されるトヨタ期間工
なかでも、とくに注目してほしいメーカーが「トヨタ自動車」です。
その理由は、以下のとおりです。
- 期間工でもっとも稼げる
- 家族手当(子ども1人当たり2万円/月)が出る
- 正社員登用にも積極的
- 昼夜逆転する夜勤ではない(夜勤:〜0:40)
トヨタは1年目の年収がなんと約500万円!
6ヶ月以降は家族手当も出るので、年間24万円もプラスされます。
正社員への登用実績は年間300〜350名と、キャリアアップのチャンスがあるメーカーでもあります。
また、夜勤の終わりが早くて完全に昼夜逆転しないのも、妻子持ちの方にはメリットになるでしょう。
勤務地は愛知県になりますが、「単身赴任できる方」「愛知に住んでいる方」にはおすすめの求人です。
B:地元近くの期間工求人を探す
まだ子どもが小さかったり、地元を離れられない事情がある方は、全国の期間工求人のなかで自宅から通えそうな会社を選びましょう。
期間工の求人を探すときは、掲載されている企業が最も多い「期間工.jp」という求人サイトがおすすめです。
メーカー別情報も充実しており、また、地域から仕事をしぼり込むこともできます。
ただし、期間工の求人は大手メーカーしか出していないため、選択肢はどうしても少なくなってしまいます。
であれば、期間工にこだわらず、あらゆる工場求人のなかからできるだけ条件に合う仕事を見つけるのも一つの方法ですよ。
なお、上記の「期間工.jp」と同じ会社が運営するサイトになりますが、期間工に限定せずに工場求人全般から仕事を探したい方はこちらのサイトをおすすめします。
「はたらくヨロコビ」は製造系工場求人を豊富に扱っているので、細かな条件にも合致する仕事が見つかると思います。
C:期間工から正社員になりやすい会社を選ぶ
単身赴任をしながら期間工で働き、そこで正社員になり、仕事が安定してから家族を呼んで一緒に暮らすという選択肢もあります。
ただし、誰でも期間工から正社員にキャリアアップできるわけではありません。
ですから、正社員をめざすのであれば、登用率の高いメーカーで期間工として働くことが重要です。
正社員になりづらい会社だと「何年働いても採用されない」なんてこともあり得るので、それだけは避けなければいけません。
D:すぐ正社員になれる工場求人を選ぶ
やはり妻子持ちともなると、「すぐにでも正社員になりたい」と気持ちが焦る方もいるでしょう。
しかしながら、大手メーカーの正社員に簡単になれるのなら、誰も苦労はしません。
そこで提案したいのが、「PEO社員」という働き方です。
「PEO社」とは、製造業の人材紹介で有名なアウトソーシングのグループ会社(大手派遣会社)になります。
そして「PEO社員」とは、PEO社(大手派遣会社)の正社員のことで、その立場として有名企業に派遣される働き方です。
PEOの特徴としては、以下のようなことが挙げられます。
- 正社員だから雇用が安定する
- 未経験からでもスタートできる
- 期間工と同じレベルの収入が安定して稼げる(昇給あり)
- 同じ職場でじっくり働けるので、スキルが身につき、キャリア形成もできる
- あなたの都合で別の職場に移ることも可能
製造メーカーの正社員ではなく、PEO社(派遣会社)の正社員になりますが、すぐにでも安定した職に付くには非常に堅実な選択肢です。
なお、PEO社員の求人は全国にあるので、すぐに正社員として働きたい方は一度検討してみましょう。
家族持ちが期間工で働くのはありか?
〜おわりに〜
妻子持ちであれば危険な橋は渡れませんが、しかし現状は何とかしなくてはいけない。
そんな中で今後の仕事をどうしようかと考えれば考えるほど、「悩みの沼」にハマってしまいます。
でも、やはり決断力と行動力は必要です!
期間工という仕事柄、ずっと続けることは望めません。
しかし、本チャンの転職が決まるまでの「つなぎ」として働く分には全然アリです。
それに、期間工で働けば、そのまま正社員になれる可能性もあります。
要は、期間工という待遇をうまく利用すればいいんです。
あるいは上記で紹介したように、PEO社員(派遣会社の正社員)としてすぐに安定した職に就くこともできます。
ぜひ今回挙げた選択肢を参考に、家族とあなたにとって堅実は方法を考えてみてくださいね。