デンソーに次いでアイシンは、世界を代表する日本の自動車部品メーカーです。
もちろん期間工も募集しているため、あなたも応募を考えていることでしょう。
ただ、仕事内容がきついか、また、待遇面はどうなのか、実際のところが気になりますよね?
アイシン期間工は高時給で、そのほかの福利厚生も申し分ありません。
仕事も決して楽ではありませんが、軽作業がメインになるので「慣れ」によるところが大きいです。
しかし、配属される部署や働く人によっては、“きつい” と感じることがあるのも事実です。
そこで今回は、僕がアイシン(AW)で働いたときの体験談とネットの評判をもとに、アイシン期間工の実態に迫りたいと思います。
仕事内容
アイシンの工場では主に、トヨタへ供給する自動車部品をつくっています。
そのライン工程は多岐に渡りますが、大きく分けると以下の4つの部門があります。
組付 | できあがった部品を電動ドライバーや機械で組み付けていきます。 |
---|---|
物流 | エレカ(電気運搬車)や台車などで、部品を各工程へ運搬したり、完成した部品を回収します。 |
検査 | 測定器や目で見て製品を検査します。 |
加工 | 材料を機械にセットして、削る・穴開けなどの加工をおこないます。 |
いずれも、同じ作業を繰り返すという点では同じです。
期間工の配属部署は、その人の体力や年齢、経験、また欠員状況によって決まります。
僕がアイシンAWで働いたときは「加工」の工程でした。
トヨタなどのボディメーカーと違い、アイシンで扱う部品自体は大きくありません。
力のいる作業や加工は機械を使うので、基本的には簡単な軽作業をやることになります。
アイシン期間工の評判まとめ
では、アイシン期間工で実際に働いた人は仕事内容に対して、どう感じているのでしょうか?
ここでは、アイシン期間工のリアルな評判を見てみましょう。
- 最初は不安だったけど、ベテラン社員さんが付きっきりで教育してくれた。
- 上司が丁寧に教えてくれるから、1日もあれば覚えられ、1週間もあれば慣れるレベル。
- 同じ作業の繰り返しで飽きる。
- そんなにキツくないから、未経験でも働きやすい。
- とてもいい職場で、辛いと思った経験がほとんどない。
- 部署によって忙しさの差が激しい。
- 給料はいいけど、その分、夜勤や残業は大変。
- 交替勤務(昼勤↔夜勤)に慣れずにすぐ辞めようと思ったけど、給料のために働いていたらいつの間にか慣れていた。
- トヨタみたいに出勤時間が早くないから、朝が苦手な人には合っている。
- 繁忙期は残業が多いから、たくさん稼げる。
- 当たり前のように残業が2時間あって、定時では帰れない。
- 部署によって残業の多い少ないに差がある。
- 月30万円は安定して稼げる。
- 満了金は他のメーカーに比べて少ない。
- 給料や福利厚生はトップクラス。
- 残業も多いから、稼ぎたい人にはピッタリ。
- 残業時間によって給料が左右されるから、家庭がある人は厳しいと思う。
参考記事:アイシン期間工の給料詳細
- 正社員と期間工は雇用期間と給料が違うくらいで、後の待遇はかなり充実している。
- 長期連休もしっかり休めるし、有給も遠慮なく使わしてもらえる。
- 食堂のメニューも充実していて、低価格で食べられる。
- 寮は個室ワンルームできれい。
- 福利厚生の良さは愛知県内でもトップ10に入ると思う。
- 職場環境には恵まれていて、正社員との関係も良かった。
- 一人作業だから人と接するのが苦手な人には逆に好都合。
- 外国人ともうまくコミュニケーションをとる必要がある。
- 休みは同僚とカラオケや釣りに行った。他県の人も多いので、交友関係が広がって本当に楽しかった。
- 安定しているからという理由で入社する人が多いので、刺激が少ない。
- 教育係の社員と距離が近くなれば、正社員登用の詳細も教えてくれる。
いかがだったでしょうか?
経験者のリアルな意見なので、参考になったかと思います。
ただ、その人の感じ方や性格、また配属部署による違いもあるので、評判というのは賛否両論あることは理解しておいてください。
アイシン(AW)期間工の体験談
実は僕自身も、20代半ばにアイシンAWで期間工として働いたことがあります。
ここでは、そのときの実体験をもとに、アイシン期間工に対する正直な感想をお伝えします。
ライン作業は楽とは言えないが、キツくもない
「誰でもできる」と言われるライン作業ではありますが、工場未経験だったのでかなり不安がありました。
ただ、口コミにもあったように、しばらくは教育係の社員が付きっきりで指導してくれます。
それに、慣れればほぼ意識しなくてもできる作業ばかりだったので、業務自体はまったく問題ありませんでした。
とはいえ、単純作業を繰り返すがゆえに、「退屈=きつい」と感じることはありました。
作業は楽でも、単調で眠たくなることってあるなぁ…
でも、前職の飲食店ではまともな休憩なしに12時間くらいは普通に働いていたので、それと比べればアイシンの期間工は楽に感じる仕事でした。
2交替勤務は体のメンテナンスが必須
大変だと感じたのは「夜勤」です。
1週間おきに生活時間帯が逆転するので、慣れるまでの1ヶ月くらいは眠気やダルさを感じる時もよくありました。
そこで重要なのが、体のメンテナンスです。
たとえば、耳栓を付けたり遮光カーテンに換えたりして、睡眠の質がなるべく落ちないようにします。
また、寝る前にしっかりストレッチなどをして、疲れをできるだけ持ち越さないようにも気を付けていました。
昼勤・夜勤の交替勤務は楽ではありませんが、意識して体調管理すればじきに慣れると思います。
さすが大手!待遇は前職に比べて天と地ほどの差があった
ただ、上記のことはある程度は想定内で、それ以上に待遇面で惹かれたので応募しました。
アイシンで働く前の飲食店での待遇といえば、以下のような悪条件でした。
- 1日12〜14時間労働
- まともな休憩は15分くらい
- 休みは週1日(年間60日程度)
- 月収は20〜25万円(ボーナスなし)
一方、アイシンの場合は、以下のような待遇でした。
- 1日8〜10時間労働
- 食事休憩1時間(その他2時間おきに10分)
- 週休2日+長期連休&有給(年間120日以上)
- 月収28〜33万円(+ボーナス)
ご覧のとおり、待遇面では天と地ほどの差があったわけです。
ですから、夜勤の負担はありましたが、アイシンは天国のような職場に感じました。
それに、大手がゆえの安心感も大きかったと思います。
人間関係はちょうどいい距離感
人間関係も仕事の善し悪しを左右する重要なポイントですが、アイシンに関していえば “ちょうどいい距離感” でした。
基本的には一人で黙々と作業します。
休憩中は工程が近い人と話もしますが、必要に迫られてコミュニケーションを取ることもないので、ある意味で気楽です。
ただ、完全に孤立するのは精神的に良くありません。
僕の場合は、同じ日に入社した人と仲良くなれたので、食堂などで一緒になったときは良いリフレッシュになりました。
上司は気配りができて、仕事もできる人が多かった
正社員ともほどよい距離感は保てます。
最初は教育係の社員が付きっきりですが、慣れてくればほとんど干渉されることもありませんでした。
とはいっても別に冷たくされるわけではなく、小まめに気をかけてくれる上司や責任感が強い正社員の方が多かったように感じます。
総合評価
ここまで、アイシン期間工に関する評判や、実際に働いたときの感想を見てもらいました。
それらの情報をもとに、アイシン期間工の評価をまとめますね。
評価 | 詳細 |
---|---|
給料 ★★★★★ | 月収30万円以上 入社祝い金100万円 ボーナス、契約更新手当あり 1年目の年収は514万円(想定) |
待遇 ★★★★★ | 週休2日 長期連休あり(年休121日以上) |
福利厚生 ★★★★★ | 交通費支給 年金、各種保険あり 有給あり 食堂あり(食事補助あり) |
労働条件 ★★★★☆ | 定時は7.5時間前後/日(部署による) 残業は1〜2時間/日(部署による) 夜勤あり 作業負担はやや軽め(ライン工特有の大変さはある) |
寮 ★★★★☆ | 寮費は会社負担 キレイな個室寮が多い |
待遇や福利厚生においては申し分ありませんが、ここは他社でも大きな差はありません。
給料に関しても、アイシン期間工は文句なしです!
とくに1年目は入社祝い金100万円が支給させるため、年収は500万円に到達する見込みです。
アイシン期間工はキツくない
それで結論ですが、前述のとおり、アイシン期間工の仕事がキツイとは感じませんでした。
夜勤や残業が決して楽とは言いませんが、工場仕事には付きものです。
そう考えると、部品メーカーのアイシンは非常に働きやすい会社でした。
仕事として割り切る気持ちもある程度は必要ですが、スキルや経験ナシでまともな収入を得るには最も現実的な仕事だと思います。
まとめ
今回は、アイシン期間工の実態を詳しく見てきました。
期間工という仕事は、高待遇がゆえの大変さはあります。
それは、アイシンの場合でも同じです。
ただ、慣れの部分が大きいですし、アイシンは部品メーカーなので働きやすい方だと思います。
ですから、給料や待遇が納得できるなら、ぜひ応募することをおすすめします。