「期間工で複数の会社に同時応募するのって大丈夫?」
期間工は採用率の高い仕事ではありますが、1社だけに決め打ちするのはさすがに不安ですよね。
でも、何社か応募するにしても、1社ずつ進めていたら時間がかかり過ぎてしまいます。
そこで、複数社への応募を同時進行で進めたい方もいるかと思います。
「他社にも応募していることがバレるかな…」と心配になるかもしれませんが、転職の際に複数応募するはことはごく一般的なので全く問題ありません。
ただし、同時応募にはいくつか注意点があります。
というわけで今回は、期間工の求人に同時応募する際の注意点やさまざまな疑問について解説したいと思います。
目次
複数の期間工求人に同時応募してもいいの?
そもそも、期間工に同時応募しても良いものか、そのことに対して心配になる方もいるのではないでしょうか?
でも例えば、新卒者の就職活動では平均30社程度にエントリーするのが一般的です。
また、転職の際においても、複数応募するのが普通です。
もちろん期間工へ転職する場合も、「複数応募」は何ら問題ありません。
むしろ複数社へ応募したほうがメリットは多いので、転職を成功させるには積極的にエントリーしたほうが良いです。
期間工に複数応募するメリットとデメリット
というわけで、期間工の求人に複数応募するメリットを見ていきましょう。
複数応募のメリット
【メリット1】
数社を比較検討できる
たとえば、募集ページを見て「いい感じだな」と思っても、実際に面接を受けてみると印象が変わる場合もあります。
また、選考会ではより詳しい事が聞けるため、そこでの情報も大きな判断材料になります。
しかし、前情報だけで1社に決め打ちすると、入社後に後悔することにもなりかねません。
ですから、転職を成功させるためには、複数応募することがもはや常識と言っていいでしょう。
【メリット2】
転職活動が短期間で終わる
期間工へ応募してから入社するまでは、以下のような流れを辿ります。
- エントリー
- 派遣会社との面談
- 面接の準備
- 企業選考会
- 合否
この一連の流れは早ければ2週間程度で終わりますが、長い場合は1ヶ月ほどかかります。
そのため、【応募→結果】を1社ずつ進めるのはあまりにも非効率です。
しかし、複数社の応募を同時に進めれば、結果を早く出すことにつながります。
【メリット3】
面接に慣れることができる
面接は緊張するものですが、2,3社受ければ徐々に慣れてくるはずです。
そうすれば、面接でもスムーズに受け答えできるようになり、面接官への印象も良くなるでしょう。
ですから、複数応募することは、面接の「練習の場」にもなるんです。
複数応募のデメリット
転職を成功させるには「同時応募」はもはや必須といえますが、以下のデメリットがあることは理解しておきましょう。
【デメリット1】
派遣会社や応募先の企業とのやり取りが増える
期間工を何社か応募する場合、それに伴って派遣会社(紹介会社)もいくつか利用することになります。
派遣会社は採用をサポートしてくれる存在ですが、その反面、応募数が増えれば派遣会社とのやり取りも複雑になります。
【デメリット2】
スケジュール管理が必要
複数社へ応募するときは、なるべく同じタイミングで進めることが肝心です。
なぜなら、合否通知のタイミングが合わないと、内定を受ければいいのか、断ればいいのか迷うことになるからです。
したがって、同時応募する際は、面接の日時が重ならないようにするのはもちろんですが、合否通知のタイミングがなるべく近くなるように調整する必要があります。
【デメリット3】
履歴書を用意する手間が増える
対面面接の場合は、その都合、履歴書を用意することになります。
また、ウェブ面接の場合でも、フォームへの入力が1社ずつ必要になるでしょう。
ですから、複数応募すると手間がどうしてもかかってしまいます。
それでは、メリット・デメリットをもう一度確認しておきましょう。
【同時応募のメリット】
- 複数社を比較検討できる
- 転職活動が短期間で終わる
- 面接に慣れることができる
【同時応募のデメリット】
- 派遣会社や応募先企業とのやり取りが増える
- スケジュール管理が必要
- 履歴書を用意する手間が増える
ここまで説明したように、より良い会社へ入るため、あるいは不採用時のリスクヘッジとして、複数応募は絶対にやったほうが良いです。
ただ、上記のとおり、その分手間がかかることは理解しておきましょう。
期間工の同時応募はスケジュール管理が肝
期間工への同時応募で最も重要なのは、スケジュール管理です。
なぜなら、合否通知の時期がバラバラだと、内定を受ければいいのか、断ればいいのか判断に迷うからです。
たとえば、A社(本命)とB社の2社に応募したとしましょう。
面接から1週間後にB社から内定の通知が届きましたが、A社はなかなか連絡が来ません。
この場合、A社が無事に受かればいいのですが、その保証もない中、B社の内定を受けるか蹴るかを決めることになります。
ですから、複数応募する場合は、以下の2点に注意してスケジュールを立てるようにしてください。
スケジュール調整の注意点
- なるべく同じタイミングに合否通知が来るように面接日を調整する
- 面接の日時が重ならないようにする(多くても1日2社まで)
面接から合否までの期間は会社によって異なります。
その点については派遣会社に詳しく確認し、なるべく同じタイミングに合否結果が分かるように面接日を調整しましょう。
内定の返答を待ってもらうことは可能?
基本的に、内定には「返答期限」があります。
つまり、「◯月◯日までに入社の可否をご連絡ください」というものです。
したがって、内定をもらった場合は、この期限までに受けるか断るかを決めなければいけません。
しかし、前述したように、その期限までに他社の合否連絡が来ない場合もあります。
その場合は、相手先の企業へ以下のように交渉してみてください。
【内定の返答期限の交渉】
「内定のご連絡ありがとうございます。
実は、他社でも面接を受けているため、〇日まで返答を待っていただくことは可能でしょうか?」
このようにお願いをすれば、場合によっては返答期限を延ばしてもらえるかもしれません。
ポイントは、いつまでに返答するかを明確に伝えることです。
企業の採用担当者も何社か応募していることは承知なので、このような場合は一度交渉してみましょう。
期間工の内定を辞退するときの断り方
期間工に複数応募するということは、当然、入社を受ける会社・断る会社があるはずです。
内定を辞退する場合は、その会社へ必ず「断りの連絡」をするようにしてください。
内定をもらったのがメールならメールで、電話なら電話で伝えましょう。
その際の断り方は、以下を参考にしてください。
【内定の断り方】
「採用内定を頂いた〇〇と申します。
返事を待っていただいている中で大変恐縮ですが、他社のほうで働くことを決めたので、今回は辞退させていただきます。
この度はお時間を取っていただき、誠にありがとうございます」
内定を断るのは、企業にとっては残念なことですが、失礼には当たりません。
メールにしても、電話にしても、上記のように丁重にお断りすれば大丈夫です。
なお、内定を断ったからといって、その会社のブラックリストに載るようなことはないので、安心してください。
期間工の複数応募に関するFAQ
では最後に、期間工の複数応募に関する簡単な疑問にお答えします。
Q. 同時に応募するのは何社までが適切ですか?
同時に進めるのは2〜5社までに留めておきましょう。
Q. 内定の返答を待ってもらうことができますか?
内定には返答期限がありますが、上記のようにメールまたは電話で交渉することは可能です。
Q. 同時応募していることは企業にバレますか?
企業側に同時応募がバレることはありません。
ただ、何も悪いことではないので、仮にバレたとしても問題はないです。
Q. 他社にも応募していることは伝えるべきですか?
面接で他社へ応募しているかどうかを聞かれたら、正直に答えれば大丈夫です。
同時応募はごく一般的なことなので、「御社しか受けていません」などと嘘をつく必要はありません。
ここまでお伝えしたように、不採用だった場合のリスクヘッジとして、「期間工への同時応募」はむしろやるべきです。
そうすれば、短期間で転職を成功させられます。
ただ、複数応募する場合は、以下のように複数の派遣会社を利用しましょう。
- 派遣会社A→「トヨタ」へ応募
- 派遣会社B→「スバル」へ応募
- 派遣会社C→「日産」へ応募
このような方法を取る理由は、派遣会社を1社だけに絞ると応募を同時に進められない可能性があるからです。
また、派遣会社によって扱う求人が異なるからです。
なお、期間工で有名な派遣会社は、以下の3社になります。
- アウトソーシング(求人数No.1)
- ジョブハウスエージェント
- 日総工産
いずれも業界では最大手の派遣会社です。
それぞれ扱う求人が異なるため、各社から1社ずつエントリーして、ひとまず2〜3社の同時応募から進めてみましょう。