期間工の募集要項を見ると、メーカーによっては「選考会参加費○○万円」と書かれています。
ただ、あまり聞き慣れない言葉なので、
「選考会参加費って何?」
「ホントにもらえるの?」
「支給されるのはいつ?」
と分からないことも多いですよね。
選考会参加費とは、人材を集めるためのキャンペーンでもらえるお金で、企業との面接(選考会)に行くと支給されます。
このお陰で面接会場までの交通費を心配しなくても良くなるので、とくに遠方から応募する方にとっては助かりますよね。
ところが、選考会参加費は必ずもらえるわけではなく、支給条件やもらえないケースもあります。
そこで今回は、選考会参加費とは何か、また、どうすればもらえるのか、そのあたりを詳しく解説します。
選考会参加費とは?
これは派遣会社のキャンペーンでもらえるお金で、メーカーから支給されるものではありません。
したがって、派遣会社経由で応募するのが大前提になります。
なぜ選考会参加費はもらえるのか?
では、なぜ派遣会社は「選考会参加費」を支給してくれるのでしょうか?
これは、期間工で働いてみたい方を「面接を受けてみよう」という気にさせるための施策です。
たとえば、選考会場まで遠いと、それだけ交通費も高く付きますよね。しかし、選考会参加費がもらえれば交通費のことを心配する必要がなくなるため、面接を受けやすくなります。
それに、面接を受けるだけでお金がもらえるので、「とりあえず応募してみるか」という気にもなりますよね。
つまり、派遣会社は「選考会参加費プレゼント!」とキャンペーンを打ち出すことで、より多くの人を勧誘してメーカーに紹介できるんです。
もちろん、ただでもらえるお金なので、あなたにとっても大きなメリットになることは間違いありません。
選考会参加費はいつ支給される?
選考会参加費は面接当日にもらえるわけではなく、支給されるのは後日です。
たとえば最大手のアウトソーシングでは、支給時期が「選考会から3週間以内」となっています。早ければ面接から1〜2週間以内にもらえます。
したがって、選考会参加費がもらえる場合でも、面接会場までの交通費はひとまずあなた自身が負担することになります。
なお、選考会参加費がもらえるはずなのに、いつまでたっても支給されないことが希にあります。
この場合、派遣会社の手違いが考えられるので、すぐに問い合わせて確認するようにしてください。
選考会参加費をもらうための3つの条件
ただ、冒頭でもお伝えしたように、選考会参加費は必ずもらえるわけではありません。
選考会参加費をもらうには、以下の3つ条件があります。
- 派遣会社経由で応募する
- 面接(選考会)に参加する
- 内定を辞退しない
選考会参加費は派遣会社のキャンペーンになるので、メーカーに直接応募するともらえません。
したがって、「派遣会社経由の応募」が絶対条件です。さらに、その派遣会社にサポートしてもらい面接を受けます。
そうすれば、選考会参加費の支給条件はクリアです。
ちなみに、選考会のまえに「派遣会社との面談」があります。
そこで派遣会社のスタッフに「この人は絶対採用されない」なんて判断されてしまうと、選考会すら参加させてもらえない可能性もあります。
そう思われないためにも、派遣会社との面談は丁寧に対応するようにしてくださいね。
内定を辞退すると選考会参加費はもらえない
前述のとおり、派遣会社経由で面接を受けることが選考会参加費をもらうための条件になります。
ここで一つ注意すべきポイントがあります。
なぜなら、あくまでも働く気のある方を応援するためのキャンペーンだからです。
たとえば、「選考会参加費」目当てで面接を受ける人にお金をバラまいていては、派遣会社は大損してしまいますよね。
それを防ぐためにも、選考会参加費は「働く気がある方」を対象に支給されます。
したがって、選考会参加費をもらうためだけに応募するのはNGです! お金がもらえないどころか、面接会場までの交通費もムダになってしまいます。
面接が不合格だと選考会参加費はもらえない?
それでは、面接に落ちたら選考会参加費はもらえないのでしょうか?
選考会参加費は、たとえ不採用でも支給されます。
あくまでも「面接を受けた人」が対象になるので、合否は関係ありません。
ですから最悪、不採用でも選考会参加費だけはもらえるので、あまり気負いせずに積極的に応募しましょう。
トヨタ・スバル・マツダ3社の選考会参加費をアウトソーシングと日総工産で比較
ただし、派遣会社を通じて応募すれば、選考会参加費が必ずもらえるわけではありません。
というのも、選考会参加費がもらえるメーカーはあまり多くないからです。
業界最大手の派遣会社である「アウトソーシング」と「日総工産」を例に、どのメーカーに応募すると選考会参加費がもらえるのかをチェックしておきましょう。
【選考会参加費がもらえるメーカーとその金額】
アウトソーシング | 日総工産 | |
トヨタ | 7万円 | 7万円 |
スバル | 7万円 | 7万円 |
マツダ | 10万円 | 2万円 |
日産九州 | 10万円 | 10万円 |
日産車体九州 | 3万円 | ー |
三菱 | ー | 2万円 |
アイシンAW | 5万円 | ー |
ご覧のとおり、選考会参加費がもらえるメーカーは限られます。それに派遣会社によって金額や対象となるメーカーも異なります。
どの派遣会社から応募しても、入社後の待遇は変わりません。違うのは、派遣会社からもらえる選考会参加費や入社祝い金の額です。
したがって、どの派遣会社から応募するか迷ったときは、選考会参加費と入社祝い金の条件を比べてください。
そうすれば、最も得するルートで入社できます。
選考会参加費の条件が良いのはアウトソーシング
なかでもイチオシの派遣会社は「アウトソーシング」です。
業界最大手であるアウトソーシングは「紹介企業数」「紹介実績」「人気度」でNo.1を誇ります。
さらに、入社祝い金や選考会参加費の金額、支給の早さでも他社より条件がいいです。
ですから、期間工で働くときは、アウトソーシングを通じて応募することをオススメします。
選考会参加費だけに囚われて仕事を選んじゃダメ!
〜まとめ〜
今回は、期間工に応募するともらえる「選考会参加費」のことを詳しく解説していきました。
選考会参加費は面接を受ければ必ずもらえます。
ただし、派遣会社のキャンペーンでもらえるお金なので、「派遣会社経由の応募」が絶対条件になります。
また、面接で合格しても、入社を辞退すると選考参加費はもらえないので注意してください。
どうしてもタダでもらえると聞くと、そこばかりに注目しがちですが、選考会参加費に囚われすぎるのは良くありません。
やはり選考会参加費が支給されるメーカーは限られるので、それを目当てにすると、非常に少ない選択肢のなかから仕事を選ぶことになります。
それでは本末転倒なので、選考会参加費はあくまで特典くらいに考えておきましょう。
大事なのは「トータルでいくら稼げるか」です。せっかく稼ぐために働くのですから、ちきんと給料を比較して高待遇なメーカーを選んでくださいね。